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100字物語「少年のさがしもの」#第21話

少年はときを探していた。港のレンガ倉庫。傍らにあるのは閉園した遊園地。乗る人のいない観覧車は、海鳥たちの泊まり木。カモメの嬌声が錆色の冬空を掻きまわす。猫がしきりに顔を舐めている。明日は雨かもしれない。

(to be continued)


毎回、ぴったり100字で1枚のフォトジェニックなショート・ショート風ストーリーを連載。100話完結をめざし、物語をつなげていきます。テーマは、少年のさがしもの。何がみつかるかは、お楽しみに。

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