100字物語「少年のさがしもの」#第12話
少年は問いを探していた。誰もいない放課後の理科室。鍵のかかった薬品庫。化学記号のラベルは文字が滲んでいる。棚のフラスコを冬の薄い光が照らし、イチョウの幹で猫が鳴く。窓辺に顕微鏡が一台、忘れられていた。
(to be continued)
毎回、ぴったり100字で1枚のフォトジェニックなショート・ショート風ストーリーを連載。100話完結をめざし、物語をつなげていきます。テーマは、少年のさがしもの。何がみつかるかは、お楽しみに。
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