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【アニメ関連株・企業研究ノート】④バンダイナムコHD(7832)

こんにちは。アニメ社畜系投資家のでこです。
今回のアニメ関連銘柄はバンダイナムコHD(7832)を紹介したいと思います。

バンダイナムコHDについて、今までもなんとなく監視してはいましたが、そこまで深く調べずにスルーしてました。

しかし色々と調べていくと
「あれ?バンダイナムコ、この先すごく良いのでは!?」
という投資アイディア・シナリオが出来上がりましたので、noteにまとめさせていただきました。

≪企業概要≫

フィギュア・プラモデル・おもちゃ・ゲーム・アパレル・アミューズメント施設も手掛けるも総合エンタメ企業。 「ガンダム」のプラモデルの"ガンプラ"を主力商品としつつ、「ドラゴンボール」「ワンピース」「鬼滅の刃」 などの人気IPの玩具展開を行う。

≪チャート≫

バンダイナムコHD・日足チャート(2022.06.24時点)

今年2月末頃にKADOKAWAとの共同開発ゲーム「エルデンリング」が話題となったことがきっかけで動意付きました。
一時株価1万円を目指す時期がありましたが、6/8に1万円手前の9,999円をマークして以降株価は下落。今は一旦押している状況です。

≪指標≫

[株価] 9,543円(※2022年6月24日終値)
[時価総額]2兆1,185億円
[利回り] 0.57%
[PER] 30倍
[PBR] 3.59倍
[ROE] 11.99%
[ROIC] 14.4%
[ROA] 8.11%
[粗利益率] 41.5%
[営業利益率] 11.36%
[営業CFマージン] 13.6%
[自己資本比率]67.70%
[発行済み株式数] 222,000,000 株
[株主優待] 無

時価総額2兆円越えの、大型銘柄に分類されます。
メインの玩具事業は製造業であるにもかかわらず、営業利益10%以上と高水準(※玩具業界2位のタカラトミーは営業利益率約7%)

≪注目ポイント(強み/α要因/カタリスト他)≫

玩具会社でもあり、ゲーム会社でもある

2005年に玩具会社の「バンダイ」とゲーム会社の「ナムコ」が経営統合してできたのがバンダイナムコHD。
スクエニ・カプコン・コナミなども大手ゲームコンテンツ企業はやはり事業ポートフォリオにおけるゲーム比率が高いのに比べてバンダイナムコはゲーム・玩具・アミューズメント施設展開などの様々な事業をバランスよく展開している。

バンダイナムコHD・事業ポートフォリオ(2022年度売上高ベース)
スクエニHD・事業ポートフォリオ(2022年度売上高ベース)

プラモデル人気で供給が追い付いていない!?

「ガンダム」シリーズの"ガンプラ"を始めとするプラモデルが世界的に人気。特にガンプラが世界的な需要に対して供給が追いついておらず、2022年4月に静岡のガンプラ製造工場の増設を発表。

中期経営計画

2022年2月に中期経営計画を発表。

中計①・新規事業投資

新規IP創出 / メタバース / ガンダムファンコミュニティ創設などに2022~2024年で850億円の新事業投資。

バンダイナムコ 2021年度(2022年3月期) 第3四半期決算説明会より抜粋
バンダイナムコ 2021年度(2022年3月期) 第3四半期決算説明会より抜粋

中計②・海外展開の拡大

玩具事業とゲーム事業などで分かれていた海外拠点の集約化し、海外展開の最大化を図る。海外売上高比率を現在:22.3%から、2024:35を目標とする。

バンダイナムコ 2021年度(2022年3月期) 第3四半期決算説明会より抜粋
バンダイナムコ 2021年度(2022年3月期) 第3四半期決算説明会より抜粋

特に、重点エリアである北米と中国においては2024年までに2倍の売上増加を目指す。(=海外での伸びしろが大きい)

バンダイナムコ 2021年度(2022年3月期) 第3四半期決算説明会より抜粋

中計③・売上高1兆円越えへ

上記を中心とした中期経営計画をもって、以下の売上高・営業利益を目標とする。   
・[売上高] 2022年度:8892億円→2024年度:11,000億円
・[営業利益] 2022年度:1,254億円→2024年度:1,250億円

バンダイナムコ 2021年度(2022年3月期) 第3四半期決算説明会より抜粋

2022年度は人気作品の新作映画ラッシュ!

2022年はバンダイナムコ社の作品別売上1位の「ドラゴンボール」3位の「ワンピース」の新作映画が公開、映画展開に合わせた商品化やアプリゲーム収入の上振れが期待できる。

バンダイナムコ・2022年3月期 決算短信 補足資料より抜粋

例えば、「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」や「ONE PIECE トレジャークルーズ」などでは映画公開を記念したガチャ施策を行い、今後の収益に大きなインパクトを与えることが予想される。

また「ワンピース」においては7月からトレーディングカードゲームの展開が新たにスタートするので、このあたりも注目。

加えて、今年5月に公開した 「シンウルトラマン」や、来年公開予定の「シン仮面ライダー」など今後も話題となる作品の玩具展開あり。

株主還元

DOE2%以上総合還元性向50%以上を目指しており、株主還元への意識も高い。

バンダイナムコ 2021年度(2022年3月期) 第3四半期決算説明会より抜粋

競合他社比較

◆任天堂(ゲーム業界1位 / 時価総額7兆5,116億円 / PER19.8倍 / 年間売上高1兆6,963億円)
◆タカラトミー(玩具業界2位 / 時価総額1,254億円 / PER16.1倍 / 年間売上高1,700億円) 
◆コナミ(ゲーム業界3位 / 時価総額1兆円877億円 / PER18.4倍 / 年間売上高2,995億円)
◆スクエニ(ゲーム業界5位 / 時価総額7,340億円 / PERー倍 / 年間売上高3,652億円)

不安要因

◆為替やインフレによる原材料費高騰での粗利圧迫
◆国際輸送問題による納品遅延・素材供給の遅延

最後に

自分としては、バンダイナムコ社については2022年2月に出された中期経営計画の内容に好感を受けました。
生産強化・海外展開の拡大・新規IPの開発など、会社としてこの先も成長していくビジョンをイメージしやすいので、2年後に売上1兆円という目標も十分達成可能だと思いますし、むしろ「もっと上に行けるのでは?」と期待しています。

ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

※本記事は株式会社バンダイナムコHDの投資を推奨するものではありません。

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