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積ん読解消大作戦~若林正恭「ナナメの夕暮れ」

本屋さんに行く。図書館に行く。
それに加えて、「買ったけど読んでいない本」を読もう!
つまり、「積ん読解消大作戦」を始めます。

  忙しいことです。
 手始めに一冊読みました。(早っ!)

*ここから感想です。内容にも触れています。


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 若林正恭著「ナナメの夕暮れ」
これはいつ、どこで、なんで買ったのだったか。

 
 著者の若林氏は、1978年生まれ。芸人。
漫才コンビ、オードリーのツッコミ。相方は、身体を鍛えている春日。
と、言わずもがなの紹介をしてみる。

 若林氏は、自分で自分の内面を見つめる。
というか、これまでの人生で、見つめないといけない出来事がたくさん起こる。

 なんで、自分はこうなのか、と。
見方がナナメなんじゃないか、と。

 自分で「自意識過剰、自己顕示欲、承認欲求」と言う。
「人見知り」とも。

 
 このあたりって、私にも当てはまるなと思った。私も「1人でも平気」だし。男と女なので、異性の話とかは違うけど。


「自意識過剰」
 スタバで「グランデ」と言うのがどういうことなのか、スタバにほとんど行かない私はわからない。
「気取ってんじゃねーよ」と自分で思う。
または「気取っているようで恥ずかしい」らしい。

 「気にしすぎ」「誰も見ていない」
「自分の内面をよく見ているんだね」と言われても、
そうせざるを得ないことを理解してもらえない。


 私の話をすると、よく売れている本を本屋さんで買えない。
「この人、流行に乗ろうとしているな」と思われたくない。
 自意識過剰だよね。(単なるヘンクツか?)


 「自己顕示欲」これも昔から感じていた。
「承認欲求」今、まさにこれ。

 だから、重なる部分がある。
それで、気になって買ったのかもしれない。


 前半は、8年分のエッセイをまとめている。
だから年月は経っている。

 人は変わる。
私も変わった。


 若林氏は、自分を肯定しようと努力して苦悩する。
変わっていく自分も見ている。


 とても頭が良いのだと思う。これだけ言語化できる。

 生きづらさも感じている。
だけど、著者の感性が常識を揺らすこともある。
こうやって書いてくれると、どこかで誰かがほっとするのではないだろうか。


 実は私は若林氏のことが、嫌いではない。
最初、「好き」と書いたけど、ちょっと違う。「嫌いではない」なのだ。(ヘンクツ!)
思慮深いし、頭の回転が速いし、あの、大笑いする時の笑顔が良いな、と好感を持って見ている。表紙の写真も良いな。
 


 氏だからこその言葉を、これからも聞きたい。

もっと年月が経って、例えば20年経った後の若林氏がどんな事を考えているか。聞いてみたい気がする。

本質は変わらないのかもしれない。

絶対に変わらないほうがいいことってあるからね。

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