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自転車競技の4年間

4years. 編集部に届いた、自転車部からのメール

この時勢、新聞も紙媒体だけではなく、配信記事が増えているそうです。

 「駆け抜けた4years.2023」も配信記事です。

 2022年度に4年生、4回生だった人たちのストーリー。
在籍時にコロナ禍だった彼、彼女たちが、
大学4年間で何を感じ何を学んだのか、
その思いを伝えるというものです。

 スマホでQRコードを読み込んでみました。
内容は陸上、駅伝、バスケと多様。


 今日の夕刊に載っていたのは、明治大学自転車部の白尾選手。

 「自転車競技にスポットライトを」
という1通のメールから取材が実現しました。

・明治大学の白尾選手。漫画「弱虫ペダル」を読んで自転車競技を始める。
・高校のルールで自分の自転車を学校に持って行けず、自宅周辺で練習。全国8位に。
・大学でも自転車部に入る。専門はロードレース。

・最上級生になると、自分たちだけでなく後輩たちの練習メニューも考える。
・学業との両立もあり、短い練習時間、整わない環境の中で練習を続けた。

・そして昨年のインカレ。
・ロードレース(145.2キロ)では、チーム初となる総合優勝を勝ち取る。
 個人2位で表彰台に。


 担当の井上記者は、
「大学スポーツの取材していると、
 自分で考え、主体的に行動し、新しい道を切り開いている学生に出会います」
と書いています。

  白尾選手もそうですね。
真面目にコツコツと努力を重ねていった様子がわかります。

 そしてここからです。
はーい!(手を挙げる)
私も、そんな一人を知っています!

  おわかりの方はもうわかる。
自転車競技をやっていた人?そう、我が息子です。



 息子は大学から自転車競技を始めました。
もともとストイックなところがありました。

 中学高校と続けた陸上競技でも、その練習ぶりは
誰もが一目置くところでした。

 自転車競技も、彼の性格に合っていたのでしょう。
走る姿も自転車をこぐ姿も、どこか不器用で、
きれいなフォームではありません。

 でも、コツコツと練習を重ねるのです。
己の限界まで。

 大学は2年になると各学部でキャンパスが分かれるので、
日頃はそれぞれの場所で、ほぼ一人で練習していました。

 白尾選手と同様、学業との両立や恵まれない環境の中で競技に取り組む。
これは学生スポーツの一つの姿なのでしょうね。

 そして、最後のインカレ。
私は遠路、応援に行きました。
こっそり。
余計な気を遣わせたらいけないと思って。
(この時のことはだいぶ前のブログに書いています)


 ロードレースは、チームの力が大事です。
配信記事の方を見ると、
明治大学も後輩が集団の中にいたことが結果に結びついています。

 息子は孤軍奮闘でした。

 ロードレースは過酷な競技で、
先頭からある時間遅れると、強制的に下ろされます。

 それを耐え抜いて完走!
見事、目標達成だ!
と喜んだのも束の間。

 最後の1周で、時間オーバーだったのです。
正式記録ではDNF!(Do Not Finish)
フィニッシュできませんでした。


 でも、後で聞いたところでは
「やり抜いたから」と結構あっさりしていました。

 気持ちの良い青空の下、
蕎麦の白い花が咲く山野を自転車で走り抜ける選手たち。
その光景は今でも目に浮かびます。

 ああ、スポーツはいいね。

 さて、私は新聞記事を紹介したかったのでしょうか、
息子の自慢をしたかったのでしょうか。

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