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読書日記~益田ミリ「夜空の下で」

 図書館から借りた本。人気の益田ミリさんの「夜空の下で」
全部、宇宙や星や地球の話。

 ミリさんの漫画は、漫画にしなくてもいいんじゃないか、と思うくらい、動きがない。大きな出来事もない。
 でも、ミリさんらしく、身近の人との何気ない会話に、しみじみとしたり、ホワッとしたりする。

 日々の暮らしの中で、疲れたりしんどいことがあった時、空を見上げて、宇宙や星のことを考えるのはいいよね。ミリさんの漫画は、そんなふうに暮らしと宇宙を結びつけている。

広い広い宇宙の中の、小さな小さな存在だけど、それぞれに大切な物語がある。この本では、そんな思いをマンガにしました。

「初めに」より引用



 その漫画の後に、専門家の解説コラムがある。
漫画を補足するような解説で、この本のとても大事な部分を占めていると思うのだけど、なんせ、表紙にも名前がない。
 「はじめに」の中と文中で紹介はあるけど。


 共著にしてもいいんじゃないか。
表紙に名前を入れてもいいんじゃないか。


 薩摩川内市せんだい宇宙館の安藤和真さん。
この解説がとても面白い。
 専門的知識と同時に、「宇宙が大好き」というのが伝わってくる。
あ。監修もしているんだ。

 
 鹿児島は親戚がいるし、「和真」は先輩の名前なので、余計親しみがわいた。(どうでも良い話ですみません)


 巻末にある「未来のカレンダー」
2013年からなんと、2117年までの宇宙の出来事が書いてある。

 例えば、去年の皆既月食と天王星食が重なったことも書いてある。
「未来」じゃなく「過去」になったけど。

 来年は12月に土星食があるらしい。
 2035年には、皆既日食がある!

 古い本(2012年発行)なのに、未来が楽しめる。



 先日、SNSで、「満天の星」とか「天の川」の写真を見た。

 記憶にあるのは、富良野のペンションに泊まった時だったかな。別棟のお風呂から本棟に帰るとき、ふと夜空を見上げたら、今までで一番の満天の星だったのだ。

 また見てみたい。

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