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でじでじ 『グラフィックファシリテーター』 と名乗るのを辞めるってよぉぉぉぉ。

えっ!グラファシ辞めるの?……と驚かれますが、違いますよぉ。

グラファシはファシリテーションの一環としてこれからも続けますが、肩書として名乗ることは辞めます…ということ。
ややこしい?ですが、少しだけ読み進めて頂けたら嬉しいです。

グラフィックファシリテーターとはグラフィックを使って会議や対話の場を可視化し、促進させることで深い相互理解や合意形成のお手伝いをする人。
…というのが私の定義だったのですが、

周りとの認識の大きなズレが生じてきてしまったこと。
パーパスを考え直す上でそぐわなくなってしまったこと。

などなどを理由にグラフィックファシリテーターと名乗るのを辞めることにしました。
今日は、その理由等々について書いてみたいと思います。

絵を描く人 


私は会議や対話の場で ”ファシリテーションの最大の武器” としてグラフィックを使っていましたし、それを売りにしていました。

しかし、『グラフィック』という言葉の響きは予想以上に大きく、周りの人たちを魅了する言葉として一人歩きをしてしまいました。
気が付くと「絵を描く人」という認識で捉えられることが多くて…

会議で絵を描いてもらえませんか?
グラレコしてください(楽しい絵の議事録として)

そのうちに…

似顔絵を描いてください。
私のイメージキャラクターを描いてください。
ロゴを描いてください。

そんな形での依頼がちらほら。


どんな内容であれ、必要とされることは嬉しいことだし、最大限応えたいと思ってやっていますが、「あくまでもファシリテーターであって、イラストレーターやグラフィックデザイナーではないので期待に添えないかも」と念を押してトライすることもしばしば。そんな中…

「わぁぁ、ファシリもできるんですね!!」

…もう、撃沈です。
完全に「ファシリテーター」という単語がなくなっているから。
きっと、私の力不足、説明不足もあると思いますが、これはさすがに辛い。

それに、でじでじというポップな響きのニックネームもグラフィックの印象を強くするのかもしれません。
たしかに、ファシリテーターでこんなゆるい名前で活動している人は少ないでしょうし。

※でじでじというニックネームについてはこちらで↓


しかし、一番問題なのは「絵を描く人」というイメージのなかでファシリテーションを始めると、主役がグラフィックになってしまうこと。

会議や対話の場で描かれた内容よりもグラフィックが注目されることがファシリテーターとしては一番辛い。
主役はその場にいる参加者であり、参加者の発言や内容に最大限の注目が置かれなければならないはずなのに…

リアルタイムでこんなに早く描いて凄いですね。
かわいい絵で引き込まれました!
楽しい雰囲気になりますね。

このような感想がチェックアウト等で多数出てくると「やっちまったな!」と落ち込みます。
もちろん、参加者が悪いのでなく私自身の問題。
私のファシリとしての力不足でもありますし、完全に入り口で失敗しているという感じです。

もちろん、始める前に説明をさせてもらうのですが、時間の関係で簡素になったり、主催者側の解釈で微妙にずれた説明をされてしまっていたり…となかなか難しいのが現状です。

肩書を変えたら大丈夫という問題だけではないのですが、少なくとも「グラフィックありき」というイメージ、思い込みをなくすことができるのではないかという狙いも多少あります。

パーパスから考えてみる


グラフィックファシリテーターという肩書に悩んでいた昨年の末あたりからパーパスについても真剣に考え直していました。

パーパスとは目的、意義、志。
自分のファシリテーターという仕事で定義するのならば…
今、なぜ自分はその場に立つのか?」という意味になります。

このパーパスをずっと考えている中でグラフィックファシリテーターという肩書は窮屈に感じてしまいました。

グラフィックファシリテーターとしてパーパスを考えてしまうと…
「今、なぜ自分はその場を描くのか?」という描く前提になってしまいます。
しかし、自分が会議や対話の場に立つ時にグラフィックを描くことが前提ではありません。

あくまでも、描くというアクションはファシリテーション(会議を促進する為)のひとつのアイテムに過ぎないから。

すべての時間でグラフィックを描き続けるわけではなく、場合によってはペンを置いて、相手と顔を合わせて話しをしたり、参加者にフセン等で意見を出してもらったり、一緒に悩んでみたり、一緒にワークやアイスブレイクをやってみたり…等の場面がたくさんあります。

つまり、場を最初から最後までひたすら描き続ける、グラフィックありきのファシリテーションではないのです。

ファシリテーターとしての想いを言葉に


では、パーパスから考え直したうえで、ファシリテーターとしてこれからなんと名乗るか?というと…
気が付いた方も多いと思いますが、このnoteのクリエイター名にあるとおり、「コネクトファシリテーター」と、変更しました。造語です。

ファシリテーターとしてのパーパスを考えた時に、人と人、組織(コミュニティ)そして社会を繋ぐ(コネクトする)仕事として幸せ視点で会議や対話の場をデザインし、場に立ちたいうという想いが明確にあらわれたのでコネクトファシリテーターという肩書にしました。

幸せ視点でみんなが違いを理解し合い、助け合い、一緒に考える場を作るファシリテーターでありたいという想いでみんなをつなぐコネクト(繋ぐ)という言葉に込めました

そして、コネクトするひとつのアイテム(軸)としてグラフィックファシリテーションを続けていこうと考えています。

言うは易く行うは難し

口で言うのはたやすいけれども、それを実行することはむずかしい。

~  デジタル大辞泉より ~

「コネクトファシリテーター」と、我ながらカッコよく?まとめたけれど…本当に、言うは易しだなとしみじみ。

世界中で様々なことが一気に押し寄せてきている激動の時代です。
本当に「つなげる」とか「幸せ視点」なんて青臭い言葉が通せるのか?理解してもらえるのか?そして、自分自身もそんな偉そうなこと言えるほどちゃんとしてないじゃん!と言われてしまえばそこまでなんです。

しかし、言い出さないと、動き始めないと、きっと何もできないまま終わってしまう気がする。
そして、動きながら自分も成長していこう!

…なんて、普段ゆるゆるな私、でじでじが久々にちょっと気合を入れる2022年4月1日にしてみました。

オレ、がんばろっ!!

コネクトファシリテーター でじでじ  でした。

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