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或る少年の唄

例えば明日世界が終わるなら
最後の樹の下で 泥だらけの君の手を取って
ふたり 心臓の音を聞こう

守るべきもののために 失っていくものがある
時間をかけて創ったものの中に 無駄がある
隠された命のはじまりに 人々は目を瞑り
誰かの吐いた憂いを 何処かの少年が拾う

大きい塊を 深く押し込めて
同じ空気を吸って
何の為かなんてくだらない
そんな問いかけをする

変わるな 思いよ
無くすな 力を
誰かに嗤われる度に 消えそうになっても
掴めよ 夢を
守れよ 希望を
そんな唄歌ってもいいんだよ
まだ 世界は終わらない

誰かの為に生きている訳じゃないし
誰かに頼まれて 正しくなるなんてさ 
遠く響いた君の歌声を 泣きそうなその声を
嗤わないで 祈ってくれ

変わるな 思いよ
無くすな 力を
誰かに嗤われる度に 消えそうになっても
掴めよ 夢を
守れよ 希望を
そんな唄歌ってもいいんだよって
君にそう言われたから
隠すな 気持ちを
届かせろ その声を
まだ 世界は終わらない
君との世界は 終わらない

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