2020/08/10
起きた。今朝もフル・ブレックファスト。今日は月曜なのにどうしてかな、と思ったら祝日だった。オヤジはそれでも一人仕事に行くようだが、律儀にも暦に合わせて朝食をつくってくれたようだ。
朝ごはんは食べたものの、あるていど夜更しをしていたので、そのまま寝てしまった。昨晩は荒ぶっていたように思う。これはこれでおもしろ話なのだけど、これはツイッターならではの語り口なので、ここに再掲はしない。気になる方はご足労をかけるのだが、私のアカウントを見にきて調べていただければと思う。
12泊13日の実家滞在がようやく終わった。当面のこちらでの仕事も片付き、ようやくフグハウスに戻ることができる。向こうでは緊急事態宣言が出ているので、一度行ってしまえば、感染者の密度差から考えて、当面は実家に戻ってくるのは避けたほうがよいだろうと考えている。予定では2週間先に実家側で月例会議なのだが、本当に帰ってこられるかはわからない。
空いている電車に選択的に乗って2時間弱かけ、ようやくフグハウスの最寄り駅に着く、地下からの階段を登りきると37℃の日差しが暖かく迎えてくれた。地獄か。さらに住人から、週末は40℃らしいっすよー、などの地獄予告を受けた。
フグハウスの自室に入ると温湿度計の赤ランプが点灯していた。赤ランプは「このままの気温・湿度だとお前は熱中症で死ぬ」という意味だ。その様子を拝見し、心のなかで「知ってた」とつぶやいてから、即エアコンを全力で稼働させる。室外機のブン回る音がする。
部屋はきれいである。13日前の自分が、僕を助けた。こんなに精神的に参って帰ってきているとは思わなかっただろう。落ちめの時にも目をかけてくれるのが本当の〇〇(友人・ファン・フォロワ)だ、などという言い回しがある。任意の〇〇、に13日前の自分を加えてもいいと思った。
メタモンもいいつけを守って微動だにせずに、寝床を守ってくれていた。留守中の数々の困難にも柔軟に対処してくれただろうことに思いを馳せ、より信頼を深めた。
背負ってきたノート等の機器を、元の位置に再接続した。引き締まる。やはりフグハウス自室のウォールナットデスクが自分にとっての主戦場なのだと確信した。僕は、戦いに行くのだろうか? 何と? 誰と?
今日は、こんなことをみなさんにお願いした。
旅行ツアーに「最低催行人数」という概念があって、これだけの参加者がいたらツアーをやる、足らなければツアーを中止する、という境目の人数のことです。連載中、何らかの方法でアクティブな読者を測ります。それに至らなければ自分に客観的な価値ある何かが無いのだと判断し、打ち切ろうと思います。
— 藤井 愁霜 (でふ) (@defplus) August 10, 2020
みなさんにお願いがあります。4つの数を用意しました。決めてください、僕の中編小説『リリティウム姉妹のどちらかが僕を殺す』の「最低催行人数」を。僕は自信過剰で無理な目標を立てがちです。しかし、これを書いて真に成長したくもあります。あなたが考える僕の目標に相応しい数字に投票ください。
— 藤井 愁霜 (でふ) (@defplus) August 10, 2020
もし、このような数を決めることが難しいと感じられるなら、以下のこの投票についての、私とmizさんの会話が参考になるかもしれない。
ドドーンといっちゃえばいいんですよ!
— miz (@swimi16) August 10, 2020
ところで、この人数はなんの人数です?
サイン会?
今度、書く中編連載小説の「打ち切り基準」をみなさんにお願いして、投票で決めていただいています。ですよ。
— 藤井 愁霜 (でふ) (@defplus) August 10, 2020
?
— miz (@swimi16) August 10, 2020
55人読まないと打ち切りになっちゃうんです?
商業誌ならともかく、書きたいものを書くのに、読む人の人数が足りないと未完になっちゃうのは勿体ない。
序盤、中盤が辛いけど読み終えたら最終的に面白かった経験なんてみんなあると思うのです。
そうですね。僕ももちろん最後まで書きたいです。しかしながら、僕はいま書けるものを書きたいというよりも、今の自分を超えたものを書きたいと、思っています。そこで、僕のこれまで書いたものから、藤井愁霜ならここまで頑張れるはずだという限界の期待値を、みなさんにお願いして尋ねているのです。
— 藤井 愁霜 (でふ) (@defplus) August 10, 2020
でもmizさんのおっしゃりたいことも、よく分かります。僕は小さいときに友達のノートにマンガを描かせてもらっていました。でも、あるとき「つまらないから」と言って連載を打ち切られてしまいました。本当に、ただ、続きを描いていたかったんですよ。最後まで読んでほしかった。悲しかったです。
— 藤井 愁霜 (でふ) (@defplus) August 10, 2020
なるほど。修行なのですね。
— miz (@swimi16) August 10, 2020
とりあえず、時が来たらどこに行ったら読めるのかを発信して欲しいっす。
ありがとうございます。そうです。修行なのです。都合あえば読んでいただるように、分かりやすいところで発信します。今週の土曜日です。よろしくお願いします。
— 藤井 愁霜 (でふ) (@defplus) August 10, 2020
がってんだ!
— miz (@swimi16) August 10, 2020
この会話が「なぜ自分がこのような投票をお願いしたか」その意図を明らかにしてくれていると思う。あらためていかがだろうか。
みなさんにお願いがあります。4つの数を用意しました。決めてください、僕の中編小説『リリティウム姉妹のどちらかが僕を殺す』の「最低催行人数」を。僕は自信過剰で無理な目標を立てがちです。しかし、これを書いて真に成長したくもあります。あなたが考える僕の目標に相応しい数字に投票ください。
— 藤井 愁霜 (でふ) (@defplus) August 10, 2020
また、一見、関係ない話をはじめる。学生時代、帰省した実家から東京に戻る新幹線の中ではいつも泣いていた。楽しいこともいっぱいあったのだが、根本的に、東京は戦場であり、機能によって選抜が行われ、資金が枯れたら退場させられる。そうした苛烈な価値観が、整った外見のすぐ真下に地盤となって根付いており、それを僕の感受性が捉え、日々苦しめていた。
同じく地方から来て、何とかあるいは難なく適応している同級生たちの振る舞いを見様見真似することで、僕も適応したフリをして過ごすことができた。彼らの存在はありがたかった。それでも僕は苦しかった。だが、そこには確かに、自分の想像する以上の何かを手にする機会(chance)もあったのだ。
僕はその「戦場行きのチケット」を買うために、上のお願いをしているのである。自分の本音を引き出した真っ直ぐ先に花開くものの存在を信じているのである。そのために自分の払った対価が「話の続きを書く権利」である。
明日の午前に会議が1件、そこから先はいくらでも時間がある。
- 睡眠時間 3-8, 9-13 (9h)
余計なものを削いでいき、戦う自分を創っていく。
(2020/08/11 へ続く)
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