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開かれた扉15 汚女

自分の子供、自分のお腹の中で育った子の、なんと愛おしいことか、この素晴らしさは子どもを産める喜び、女性という生物に生まれて良かったと、実感。言葉では、いくら叫んでも伝えきれないほどの愛おしさ。
Aは1号が可愛くて愛おしくて、自分をママにしてくれたことに感謝の気持ちで、1,号との時間を大切にした。

日常は良い時と悪い時が、繰り返される。

昨日あんな酷い仕打ちをされ、死心化したAに、何事もなかったかのように接してくるB。

パパとしては、我が子が可愛いようで子供には優しすぎるパパであった。
自分の幼少期にされなかったことをしてあげたいのか?自分の寂しさを埋めるかのように、子供との時間は大切で子育てには協力的だった。

テレビドラマや映画に出てくるような理想の夫、理想の父親、他人から羨まれる家庭、これがBの玄関を出てからの顔だ。

しっていますか?

DVの繰返し連鎖を。

まだAにはわからなかった。

しばらく普通の生活が続く、1号の可愛さで幸せな気持ちが続く。Aの願い通り10歳までは専業主婦を認めてくれ、Aも良妻賢母となるよう努力していた。

普通の生活が続くと、お互いに言いたいことも言える。 

でも、
ある時、3ヶ月前の態度が悪かったと、Bが友達と土日出かける時に、甘えて「えー、いかないで〜」と確かに言った。

「俺はお前のせいで友達との付き合いをたった。お前のせいで自由も無い。」から始まり攻めがスタート。普通に夕飯を食べ1号を寝かし、
Bの帰りが遅いのでどうしても子供との時間を過ごしたいことから1号を寝かすのが遅くなる。

急に強くもないお酒を飲み出し、普通の状態のAの失言と思われることを記録し、Aの悪かった部分を溜めて怒りが、攻めが、はじまった。
「俺から友達を奪い、自分はYと寝た汚い女のくせに。」
「俺のこの辛さがわかるか?」

なぜこうなる?

何を説明してもドシン、ドシンとBのマインドの中に落とされる。

なぜかわからないけど、この人は苦しんでいる、その原因は、私なんだ。

Aにはそれしかわからない。

朝の2時か3時まで続く、死心化が進み身体も、授乳中でホルモンバラスのせいでキツイ

でもこれが10日繰り返される。

私はBとしかSEX したことないのに、あれ?何で汚いの?

「お前はYに気持ちを持ったまま、それは娼婦より汚いよな、わかるな?」

Yに気持ちを持ったまま、あなたと付き合ったのではないのに、なんでこうなる?

なんでこの人はこんなに怒るのか?

仕事のストレスをAにこのような形でぶつけているのか?

愛する妻、家族へ取る態度では明らかに無い。

高めの日本酒の小瓶を買って来て、ソファを一人で座り、寝そべり、

「自分は汚い女です、と認めろよ。」

無理だできない、してもないことをしたなんて言えない。
「誰とでも寝る汚い女のなんだよ、認めろ。」

正座をさせられ、罵られ10日程経つと、ケーキを買って帰って来る。

「こんな良い旦那いないぞ、」
頭を撫でられる。

10日間のあれがなかったかのように。

私はどこにいるんだ、昨日の夜まで、Bが帰ってくるまでどんな思いで1号を育てていたのか、


そして、夜

「抱いてやる」

Aは拒みたい、でも、なんでこんなにこの人が苦しそうにしているかわからない、自分の何がいけないのかわからない。

前戯もなし、「ほい、たてろ、大好きだろ?」

こんな繰り返しが何回もくるとは、まだわからなかった。


つづく

読んで頂きありがとうございます。

今日も明日もステキな日となりますように🙏

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