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資格があるんだって(仮)序章8

心拍数が高鳴り、足が震え、頭の中がおいついてこない、
「入っていい?」
なに?なに?なんなんだ、

想像もしていない現状をどう整理したらよいのか、心と、脳と、身体がまとまりを崩してきた感覚。
助手先のドアが開いて手を握られ車から降ろされ、そのまま手を掴んだまま歩いた。
入口、(ドラマの中のか?)自分が今誰とどこにいるのか?全く、脳かついてこない。
気がついたらエレベーターに乗せられ、部屋に入れられていた。

頭の中が、ぐじゃぐじゃで整理ができない、身体に力が入らない。

何分、何十分経ったのか?少しずつ、現状を認知し始めた。Yは「こっち、おふろ!」「何入ってるかな?」冷蔵庫を開けていた。

悪びれもせず、襲いかかりもせず。

Aは頭の中が認知されて来たが身体がついてこないことを理解し、立って居られなくなり、直ぐ側のイスに手をついた。

深呼吸、深呼吸、深呼吸、大丈夫、殺されてない。涙が溢れ目からツー、ツー、ツーと
流ている感覚を覚えて、自分を取り戻しだした。

Yの方を目見て、「どうゆうつもり?」Yは何も答えず。
ここで逃げようと、思う気持ちと、Yの気持ちが知りたいという気持ちが出てきた。

こうなったら、(子供の時から、母親に、何かされそうになったら、男の玉金を踏み潰しなさいと言われ育っていた)タマキン踏み潰して逃げてやると、肝が座ってきた。
手を添えていた椅子にすわり、「私達まだつきあってないよね?あんた私のこと好きとも言っていない、お互いの気持ちたしかめてないよね?」興奮が味方して、怒鳴っていた。「答えてよ。」そのまま1時間くらい経過。

レイプされなかったのは良かったが。Aは、結局Yは自分のことを好きではなくただただやりたかっただけか、と。
腑に落ちて、その場からドアを開けて走った。
どこにエレベーターがあるのか?、ここは何階なのか?、わからないままなんとか外に出た、ラブホの駐車場ビニールのカーテンから走ってぬけだした。
高速道路の様で歩道はとても狭く右に行けば良いのか左に行けば良いのか分からないまま、速歩きで突き進んだ。

こんな経験、本当にレイプされた人にしたら、たいしたことないでしょうか?

Aのもしかして付き合うかも、初彼氏!はとんでもない男だった。悲しみと、付き合わないで良かったという思いが絡まった。

必死に歩き続けたら、細い下る階段が出てきた。降りたら、普通の道路で、信号を渡ったが、まだここがどこかもわからず、店等もなく土の盛り上がった畑?が続いていた中に、タクシー会社が出てきた。
「すみません、ここから一番近い駅に連れて行って下さい。」私の顔は泣いていたようで、おじさんが「大丈夫かい?なんかあったみたいだけど…駅ね、駅でいいのね?」「お願いします。」

千葉の、とある駅だった。

つづく

読んで頂きありがとうございます。

Aのような体験について、皆様は、どう感じるでしょうか?

今日も明日も素適な一日を🙂!

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