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【人権意識】ポリコレの本場・アメリカ社会を見学すると理解できる森喜朗の“女性”失言の深刻さ【後進国日本】

新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的蔓延が収まらず、未だに混乱が続いている最中だが、我が国日本では横浜港に接岸した「ダイヤモンド・プリンセス号」での集団感染で大騒ぎしてから、もう一年が過ぎてしまった。ようやく長い“緊急事態宣言”の効果が出てきて感染拡大の“第三波”の峠を越したようだが、この国ではとある人物の“失言”での舌禍が別の意味で世界中に駆け巡っている。

今から20年以上前に内閣総理大臣を務めた事もあり、本来なら2020年夏に開催されるはずだった東京五輪の組織委員会の会長の座に君臨している森喜朗氏(御年83歳)による「女性の多い会議は時間が長い」などという発言。なんか凄い騒ぎになっている。

これに対して日本国内では“ただの飲み屋のオヤジみたいなノリで言っちゃったんだろう、昭和の人間なんだから許せよ”みたいな意見もあるっちゃあるが、特に激おこ状態なのがジェンダーに関わる人権意識がとても高いヨーロッパの国々の方々。駐日欧州連合代表部、それからEU加盟国の駐日大使館のツイッターがアカウント相次いで「#DontBeSilent」「#genderequality」といったハッシュタグを付けて抗議の意を示しているなど、既に政界を引退しているヨボヨボの爺さんが起こした、たった一つの舌禍が“燎原の火”の如く世界中に広がっている。

で、ポリコレめいたお話にはどうも黙っていられない当編集部もこの一連の流れには一言物申しておきたい感じがするので、森喜朗氏の“失言”の余波がこれほどまでに広がった要因ともなっている近年の世界的な“人権意識の高まり”やポリコレ先進国である人種の坩堝・アメリカのお話も含めて、一つの見解を述べさせて頂こうと思う。

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