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【アプリ開発】学生がアプリを作って突き当たった困難と学んだこと

この記事は以前投稿した「【アプリ開発】学生が人と喫茶店を繋ぐアプリを作った話」の続きとなります。まだ読まれていない方は先にこちらの記事からチェックすることをオススメします!

今回は大学生が知識0からアプリを作り上げるにあたって大変だったこと、モチベーションを保った方法、そしてこの経験を通じて学んだことについてお話したいと思います。

初めてのアプリ開発で大変だったこと

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Caffetの開発は前途多難の道のりでした。何より一番苦労したのはメンバー全員がスマートフォン向けアプリ開発・GitHubを用いた多人数での開発の経験がなかったこと。知識がゼロの状態から、ネットで情報を掻き集め、地道に開発をしていきました。

また、開発の着手からリリースまで約3ヶ月しかなかったため、ゼロから知識を取り入れつつアプリへの実装・実現も同時並行で行うという過酷な日々を過ごし、徹夜が続くこともありました。

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行き当たりばったりながら手探りで開発を進めていくと、今度は仕様書を作らなかったこと・要件定義をしなかったことの弊害が出てきました。「作りたいものの具体的なイメージがないままコードを書いて都合が悪くなったら後で修正を入れる」「一度各々違う見た目で機能を作って後でUIを作り直す」という効率の悪い作業をしていたのです。すぐに仕様を先に固めればよかった、と後悔しました……。

しかし、この苦労を通じて、開発を行う前に何を作るべきなのかという一貫性のあるイメージをしっかり作り上げることの重要性を認識できたという点ではいい経験になったのではないかと思っています。

モチベーションを保った方法

では、こんなに大変な工程を何故続けてこられたのか。それは、何よりアプリ開発が楽しかったからです。特に、自分が考えて設計したものが実際に動くアプリとして少しずつ形になっていく過程が楽しく、毎日が充実していました。

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最初は出来ないことが多くあり、チームで立てた一つ一つの目標を達成するまでの道のりも見当がつきませんでした。しかし、学習を積み重ねるにつれて徐々に分かることが増えて目標が達成できるようになり、大きな達成感を感じていました。

また、開発のノウハウが身につき、ある程度の機能が簡単に作成できるようになると、もっとクオリティの高いものが作りたい、UI/UXを更に改善したいというチャレンジ精神が自然と湧きました。こうしたこともあり、私達はモチベーションを保ち、アプリのリリースという大きな目標に辿り着くことができました。

開発を通じて学んだ「エンジニアがやるべきこと」

最後に、私達が一通りの開発を終えて得た教訓についてお話したいと思います。

私たちが体験した課題は主に二つに大別できます。
一つ目は技術的な問題、二つ目は具体的に作りたいものの正解がわからないという問題です。

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まず1つ目の課題に関して、この開発を通して予期しないバグやエラーが発生したり、機能の実装のために新しい知識を身に着けなければいけなくなったりという技術的な問題が何度も起こりました。

ですが、これに対する解決策は明白です。単にググるか時間をかけて考えれば良いのです。そのような情報はStack Overflowなど、ネット上にいくらでも情報が転がっています。ここから情報を拾ってくることに特別なスキルは必要ありません。例えその場で解決できなくとも、時間をかければ大抵の問題は解決できます。

もう1つは「作りたいものの正解がわからない」という問題。多くの人に使ってもらう、収益を出すためのサービスを作っていくためには、単に必要な機能があるだけでは無く、使いやすくて初めての人にも分かりやすいUI/UXを設計する必要がありました。私達はこの段階で大きくつまずきました。なぜかというと仕様書を作っていなかったため正解がわからず、行きあたりばったりに近い形で開発を進めてしまったからです。

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この問題を解決する方法は、自分が取り組んでいるプロダクトが生まれた抽象的な背景、例えば「何のために作るのか?」「サービスを通してどんなことを伝えたいのか?」「ユーザーの生活をどう変えたいのか?」などを理解し、それらを落とし込んで仕様書という具体物を設計することだと思います。世の中で流行っているサービス、ソフトウェアにも、その裏にこういった膨大な抽象的背景が隠れているのではないでしょうか?

単純にものを作るだけなら調査をして時間をかけるだけで十分ですが、多くの人に使ってもらい収益を出すためには、この抽象的な部分を追い求めることがとても重要だと感じました。

まとめ

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私達はCaffetの開発を通して、「背景に隠れた抽象的な部分を考えることの大切さ」を学びました。プログラムの作業はプロジェクトから見て氷山の一角であり、その作業をするときはミクロな視点で見るのではなく、プロジェクト全体をマクロな視点で捉えることが重要なのです。この教訓を今後のDeepaの取り組みにも活かしていこうと思います!

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!


「Caffet」のアプリはiOS、Androidにて配信中です。愛知県豊橋市近郊にお住まいの方は是非チェックしてみてください。


(執筆:紺谷優志)

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