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Xジェンダー不定性 言葉遣い

僕の心の性別が男性と女性の時では、無意識ですが言葉遣いもそれぞれ変わってしまっているようです

ライブ配信を見に行くようになって、先の記事で度々登場する、僕のセクマイ人生においてかなりお世話になっている男性ライバーさんに、そのことを何気なく指摘されて初めて気づきました

自分の中ではせいぜい一人称ぐらいしか変化してないと思っていただけに、このことは逆に驚きでした

なんというか、語気が強くなっているのだそうです

今はnoteとしてこの記事を書いているので、言葉は丁寧になるように意識してはいますが、配信サイトのコメントは基本的に話し言葉ですので、より強めの口調が出てしまうのでしょう

心が男性の時は基本的に絵文字や顔文字を使いたくないので、配信のコメントでは、僕の言葉は余計に怖く見えてしまっている部分はあるかもしれません

逆に僕の心の性別が女性になっている時は、言葉遣いも柔らかくなっているそうです

心が女性になると、途端に絵文字や顔文字も可愛いものを使いたくなるので、柔らかい印象を与えているかもしれません

こうした明確な違いがあるため、事情を知らない方から見れば、それこそ男性を演じていると見られることもあるようですが(身体は女性のため)、大抵の方は自然と僕の心の事情を察されるようです(この点に関しては、きちんとセクシュアリティを説明した方がいいのかと迷うこともありますが、それだともれなくカミングアウトもついてくるので、そのハードルが自分としてはキツかったりして、結局説明しないままであることが多いです(申し訳ないです))

そのため、「そのキャラの切り替え方ってすごいよね  できることなら私も真似したい(強く振る舞えるようになりたい)」と、悩み相談のようなことを受けたこともあるのですが、あくまでも僕の場合は演じてるのではなく、自然と切り替わってしまっているというのが表現としては適切なので、「できることなら、この訳の分からないセクシュアリティにはならないほうがいいよ、慣れるまでは苦しいだけだよ」と返すしかありませんでした

ちなみに、言葉遣いということに関しては、僕の幼少期の頃に話は戻るのですが、僕の親は「女の子として」育てたい気持ちが強かったらしく、ぶっきらぼうな言葉を使うとひどく叱られていました

もちろん、「俺」や「僕」という言葉は使えるはずもありません

今でこそ、一応は僕のセクシュアリティを理解してはくれているものの、やっぱり「周りの女性と同じような感じで生きてほしい」と思う気持ちはあるようなので、やっぱり親の前では一人称などは気をつけてる部分はあります

実は、家での一人称に関しては、パートナーの前も含めて、性別が分からないものをあえて使うようにしています

その方が自分としては言いやすいからです
たとえば、自分の名前を使ったニックネームのようなものです

すると、親からは「いい大人なんだから、あたしか私と言いなさい」と言われてしまうのですが、それでも頑として貫いてしまう自分がいて、たまーに軽く口論してしまうこともあります

さらに、パートナーの前では、僕は気兼ねなく「僕」や「俺」を使うこともあり、最近では僕が何を使っても特に気にしなくなってきたようです

その昔、とある子どもに「日本語って一人称がたくさんあって、使い分けも難しいよね(英語はIだけなのに)」と言われたことがあって、本当にその通りだと思わされました

彼女もまた僕と似たようなマイノリティの問題を抱えていたのかは、今となっては分かりませんが、Iだけだったらどれだけ普段の言葉が楽だっただろう、と思うこともあります

でも、「俺」や「僕」と言いたい時に言える大きな喜びも、やはりそれはそれで無くしたくは無いのですが……


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