数学が苦手な子に合った勉強のやり方
・数学(算数)が苦手で困っている
・学習障害で数字の概念を理解出来ない
お子さんの様子に少しでも当てはまった方にオススメです。
数学や算数が極端に苦手な子や、数学の点数が一番低いお子さんが増えてきています。
しかし、実は数学だけ苦手と言うよりは、小学生の段階「読み・書き」が苦手であるお子さんも少なくありません。
《ベースとなる4つの力》
勉強をしていくときに、「聞く」⇒「話す」⇒「読み・書き」この順序で4つから成り立ちます。
【聞く・話す】-受動的-
幼少期に日常生活の中で、意識的に学ぶと言うよりは、ゆっくりではあってもいつの間にか力がついてきます。
【読み・書き】-能動的-
生活や学校の中で1つひとつ説明を受けて、何度も反復して、学んだ事を記憶して力がついてきます。
それぞれの力をつけていく家庭の中で、お子さんがどういう時につまづいてしまうかを解説していきます。
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《読みが苦手な場合》
文字を読むためには、まず音として聞いていたものと一致した文字を文字として認識します。
次にそれを音に置き換えて発音します。
例)一文字ずつを拾うように音に置き換える子
[困りごと]
・読むのが遅い
・読み間違いがある
・単語として理解しにくい
「あ・お・い・そ・ら」と一文字ずつは読めたとしても、「青い空」と理解していない事も多いです。
その為、音に置き換えることに一生懸命で疲れてしまい、文章を読んで理解する所までたどり着けなくなってしまいます。
その結果「読むのが苦手」という状態になっています。
[まとめ]
このように「読み」が苦手な場合は、認識・置換・発音・意味理解のどこかが苦手ということです。
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【読みが苦手な子体験】
tuginobunsyouwoyondekukotaenasai.
ringo100en,banana200en.ringo3tsutobanana1tsuwokaimashita.
goukeihananenninarimasuka?
[答え]
次の文章を読んで答えなさい。
りんご100円、バナナ200円。リンゴ3つとバナナ1つを買いました。
合計は何円になりますか?
このように、読むだけでもとても大変ですよね?
算数の問題を解く前に、文章を読むだけでも大変で、内容が理解出来ない場合も多いと言うことです。
つまり、読みが苦手な子は、読むことに時間がかかってしまったり正しく読めずに、数学や算数が苦手になっています。
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《数字の概念について》
次に大切なのが、数字の概念が把握できているか確認をして欲しいです。
私が以前教えていたK君は数の概念を把握していませんでした。
初めて教えたときは中学3年生で、数学2点でした。
答案を見ると、白紙ではなく所々解いてはいるものの答えが間違っていました。※この時は数の概念が把握出来ていないと知らない状況。
教えていくうちに、繰り上がり・下がりでほとんど間違っていることに気づきました。
先生
「K君。手元に20円持っていて、うまい棒(11円)を買ったら、お釣りはいくらかな?」
K君
「う~ん。分からない」
※何度か口頭で問題をやってもらったが、結局上手くいかず…
先生
「普段、買い物行くときとかどうしてるの?」
K君
「適当にお金を出してる」
ここで、「やっぱり数の概念が理解できていない」と分かりました。
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《数学の能力を伸ばすポイント》
K君もそうでしたが、例えば3ということがどういう意味か分からないと、先に進むことが難しくなります。
【①言葉の意味を理解してもらう】
いち=1
に=2
さん=3
というように記号に置き換わり、いち=1=1が1つとなります。
に=2=1が2つと覚えて、その規則性を理解して覚えてもらいます。
【②正しく覚えてもらう】
計算の場合は「+(足す)」「-(引く)」と言う、言葉の意味も理解する必要があります。
同様に×や÷も理解してもらう必要があります。
【具体的な取り組み事例】
・おはじきやマッチ棒のような物を使い、視覚情報を使って覚える。
・計算のやり方
例)5+6の場合
○○○○○ / ○○○○○|○
1、上記の様に、○を5つと6つ書きます。
2、○を数えていきます。
3、10の区切りで縦線を引きます。
4、縦線の隣からまた数えます。
私はこのやり方で、K君に繰り上がり・下がりの問題を解かせることが出来ました。
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《まとめ》
数学の計算1つを例にしても、私たちは多くの情報や知識を活用して問題を解いています。
お子さんが数学が苦手と言っても、細かく細分化したときに個々の困りごとやつまづいている箇所が変わってきます。
お子さんにとって、
・文章が読みにくい
・言葉が正しく理解していない
・数字の概念が把握出来ていない
どれも、「数学が分からない」です。
お父さん・お母さんがどの部分が苦手なのか?を理解して、それに合ったアプローチをしていくことが大切です。
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