入院中の同室だったお姉さんのはなし

入院中は4人の相部屋だったので、
結構がやがやとしていて、なかなか勉強やら読書などは出来ず、、、
その中でも印象に残っているエピソードを書いてみる。

ちょうど私の前のベットに入院していたお姉さんが
30代くらいの方で、
手術場所的に中々ベットから起き上がれず、
排泄をベットの上でしないといけない方だった。
かれこれ10日間くらいはベット上のみで生活していた、、、
(それだけでも、なかなかストレス、、、)
ご家族の方も全然面会に来られず、
手術日と退院日以外は結局来てなかった。

ある朝、オムツのストックがなくなったようで、
看護師さんに移動販売の方に立ち寄ってオムツを販売してくれるように
お願いをしていた。
(私の入院していた病院は
平日の決まった時間に移動販売の方がくるところだった)

いざ、移動販売の方が来る時間になると、
同室の別のおばあさんのところに来て、
そのままお姉さんのところには立ち寄らずに、去ってしまった。

お姉さんはめちゃくちゃ焦ったようで、
大声で
「●●(コンビニ名)さーーん!!
オムツくださいー!!」
と叫んで、泣き出してしまっていた。

私的には結構衝撃的な出来事で、
ほぼ同世代の同性の方が
羞恥心を捨てて、叫んだと思うと
しばらく私も呆然としてしまった。

入院ならではのストレスだとは思うが、
コロナの環境下でなかなか家族と面会も出来ず、
「すべて自分でなんとかしなきゃいけない」
という孤独みたいなものを勝手に感じてしまった。

入院中のストレスって結構独特なもので、
冷静に考えれば、
ナースコール押して看護師さんにお願いする、
などの選択肢もあるが、
身体的な不自由の中、精神的にも追い込まれるため、
個人的にも共感ができたエピソード。

退院してからも思うが、
家から「出ない」というのと「出れない」という
ストレスは大きく違う。
選択の余地があるだけ、幸せだなと毎日思う。

おわり。