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【書籍紹介】『企業変革力』

DX推進の切り札


11/30に投稿した
『“大人の学び”の学びかた(4)「試す」』
の中でもご紹介しました。

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ぼくにとっては、
企業変革を考えるときの”バイブル”になっている1冊です。


著者のジョン・P・コッターさんは、
ハーバード・ビジネス・スクール名誉教授で、
1980年に33歳の若さで終身教職権を獲得し正教授の職に就いた方です。

33歳はハーバードの歴史の中で最年少の教授就任だったそうです。


本書のテーマ
本書は「企業変革はなぜ失敗するのか」という問いへの回答として、
成功する変革とその原動力となる2つについて詳しく書かれています。

  • 「変革を推進するための8段階のプロセス」

  • 変革を推進するリーダーの役割(リーダーシップ)


ぼくはここ1〜2年、
DX:Digital Transformation(デジタル・トランスフォーメーション)
推進への支援やアドバイスで企業経営者や役員、
DX推進担当者やコンサルタントの方と話すことが多くなりました。

「デジタル」と名前が付いていることもあって、
どうしても新しいデジタル技術やシステム導入、
開発するプログラマーなどに意識が向いている方が多い印象を受けます。


でも詳しく分析してみると、
実際にDXが進まない企業に共通する根本的な原因は、
「D(デジタル)」より「X(意識)」です。

つまり「変革する意識が社内に醸成されていない」
ことなんですね。


「D:デジタル」は、あくまで変革するための手段でしかありません。
本当に変えるべきなのは、その企業(組織)の意識(風土)です。

そのため、DX推進成功のカギは、
初期段階で「意識(風土)改革」に取り組むことです。

いくら手段である英語をマスターしても、
日本の考え方や価値観に固執していては、
真のグローバル人材になれないのと同じですね。


本書は、1997年に刊行された
『21世紀の経営リーダーシップ』を改題・一部改訳して
2002年に発売されました。

「DX」なんて言葉が、この世にない頃に書かれたものです。

でもDX成功のカギが企業の「意識改革」にある以上、
DX推進の切り札になりうる内容です。

これから社内でDXを推進していく方、
取り組んでいるものの行き詰まっている方などに
ぜひ一読していただきたい1冊です。

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マガジンにも保存しました。


「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ合同会社 小川剛司(つよし)


美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。