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“大人の学び”の学びかた(4) 「試す」

この記事は約1,800文字。3〜4分で読めます。


前回の振り返り


過去2回の投稿で、
“大人の学び”の3つ目のステップ「わかる」での
「最適な人数」と「オススメの共有方法」について
ぼくの考えをご紹介しました。

前回・前々回のリンク:


今回は4つ目のステップ「試す」について考えます。


 【再掲】“大人の学び”の学びかた(サマリー)

 


「試す」での最適な方法


ぼくは「試す」のは「ひとり」がいいと考えています。

何度も言及しているように、
”大人の学び”の目的は「成果!につなげる」ことです。

みなさんも経験があると思いますが、
試しても簡単に成果!につながるものではありませんよね。

成果!につなげるためには、
次の3つのことをやり切る必要があります。

  • 試すことを決める

  • 試した結果について「自問自答」する

  • 「試行錯誤」を重ねる


なかなか成果!に繋がらないことを続けるには、
「自分事」として真剣に取り組むことが不可欠です。
「他人事」では続きません。

「複数人で試す」ことによって、
お互いに励まし合ってよい影響を与えることもありますが、
メンバー構成によっては、年齢や役職が影響して
「自問自答」や「試行錯誤」が思い通りにできないケースが
起こりやすくなります。

こういった状態で望んだとおりの成果!がでないと、
自分事と思えずやる気をなくしたり、
うまくいかないことを他の人のせいにしがちです。

「自分事」として主体的に「試す」ためには、
やはり「ひとり」でやるのがいいですね。


「試す」でのポイント


「試す」でのポイントは、
一度にたくさんのことを試そうとせず、
ひとつのことが成果!につながるまで続けることです。

ポイントをまとめます。

ポイント

試すのは1度にひとつ


ぼくは一度に複数のことをやることには
2つのデメリットがあると考えています。

 1 力が分散してしまう
 2 どれが効果的だったのかわからない

もちろん結果オーライという考え方もありますが、
次のポイントでご説明する結果の検証のためにも
「一度にひとつ」を徹底したいですね。


では、やるものをどうやって選べばいいでしょうか。

ぼくは前のステップ「わかる」で納得し試そうと思ったもののなかで、
できるだけ「手のつけやすい」ものを選ぶことをオススメします。


手のつけやすい「案5」を選ぶ


企業変革の名著、ジョン・P・コッター著『企業変革力』の
「変革を推進するための8段階のプロセス」にも
「短期的な成果を実現する」とあります。


短期的に成果!が出たことが原動力となって、
次の変革アクションにつながりやすいんですね。


「私は継続することに慣れている」と自信のある方なら、
手はつけにくいが効果の高いものからチャレンジするのもアリです。

※補足
手がつけにくいといっても、
すべて自分でコントロールできる要素であることは必須です。


継続に自信があれば効果の高い「案2」を選ぶのもアリ


試した結果を検証する

”大人の学び”は、”試して終わり”ではありません。
試してみて、うまくいったこと・いかなかったことを確認します。

なぜそういう結果になったのか、
「自問自答」してみましょう。

自問自答の結果、
納得できたものはそのまま続け
期待どおりいかなかったことについては、
どうすればうまくいくか改善案を考えます


できるまで試行錯誤する

何事も、一度試してうまくいくなんてことは
ほとんどありません。

さらにうまくいったことでも、
一度で成果!につながることはまれです。

繰り返しますが、
”大人の学び”の目的は「成果!につなげる」ことです。
成果!につながるまで、何度も何度も試行錯誤を重ねる
ことが大切です。

何度も試して、成果!につながったと実感できたら、
次に試すものをひとつ選ぶようにしましょう。


まとめ

  • 「自分事」として主体的に取り組むため、「ひとり」で試すのがよい。

  • 一度にたくさん試そうとせず、「手のつけやすい」ことをひとつだけ選んで試す。

  • 成果!につながるまで、試した結果について「自問自答」し「試行錯誤」を重ねることが大切。


次回のテーマ


次回は、最後のステップ
「できる」の最適な方法について考えていきます。

今日の投稿は「マガジン」にも保存しています。


ぼくの「学び」についての考えへの感想や、
みなさんの「学び」についてのご意見など
聞かせていただけると嬉しいです。

ディアログ合同会社 小川剛司(つよし)
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」


美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。