さようなら「ホンダミュージック」 (2022/9/17)
記事の長さはおよそ1,200文字。2〜3分程度で読めます。
こんなふうに考えた
記事の概要
二輪車販売で世界シェア約3割とトップのホンダが、
2040年半ばに二輪のガソリン車を廃止。
新車をEV(電動)バイクに切り替えると発表しました。
国内のライバルメーカーも、それぞれ電動化対策を進めています。
ヤマハ:2050年までに新車出荷の9割をEVバイクに。
カワサキ:2035年までに先進国の主要バイクを電動化。
スズキ:2025年ごろにEVバイクを発売。
二輪車の主要マーケットであるアジア各国では、
EVバイクの競争はすでにはじまりつつあります。
・中国:21年に販売された二輪車の2割が電動車。
・インド:政府が電動車の普及を後押しする政策を実施。
・台湾:「バイクのテスラ」と例えられるメーカーが台頭。
私の考え
「HONDA」のバイクからガソリンエンジンがなくなる。
本田宗一郎さんが大好きで関連する書籍はほとんど読み、
20代の頃にホンダのバイクに乗っていたものからすると、
感慨深い記事ですね。
1954年、まだ極東の島国の弱小メーカーに過ぎなかったホンダが、
当時、二輪最高峰のレースとされた
イギリス・マン島TTレースへの出場を宣言し、
5年後の1959年に初出場を果たす。
2年後の1961年には初優勝するとともに、
125cc・250ccクラスで1~5位を独占する
という快挙を成し遂げます。
さらに1963年に四輪車への進出を果たすと、
翌1964年には世界最高峰の自動車レースであるF1 GPに参戦。
1965年の最終戦メキシコGPで初優勝を遂げました。
本田宗一郎さんの
「エンジンは回れば回るだけ良い」との設計思想で開発されたエンジンは、
ライバルメーカーとは明らかに異なるエンジン音を奏で、
いつからか「ホンダミュージック」と呼ばれるようになりました。
私は1994年に鈴鹿サーキットで開催された
F1日本GPを観戦したことがあります。
およそ5キロ離れた近鉄白子駅まで
F1マシンのエンジン音が轟いていたこと、
レース中の爆音やガソリンやタイヤの焦げる匂いがとても印象的でした。
そのときいちばんいい音を響かせていたのは、
ホンダではなくランボルギーニでしたが(笑)
ホンダヒストリーへのリンク:
ホンダは四輪車でもEV化を進めていますので、
四輪もそのうちすべてEV化されるでしょう。
ホンダのエンジンに思い出がある人からすれば、
寂しい気持ちになるのもわかります。
でもノスタルジーに浸って過去にこだわっていては、
時代に取り残され、もっと寂しい気持ちを味わうことに
なりかねませんね。
ノスタルジーを抱いているものはなんですか?
それを捨て去る勇気はありますか?
追伸
ホンダはSONYと新会社を設立してEV車の開発を進めていますので、
未来の「ホンダサウンド」は、自動運転化された車内で聞ける
「コンサートホール並の音色」ということになるかもしれませんね。
本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、
私が感じたこと、考えたことについて記載しています。
みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
「マガジン」にも保存しています。
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川
美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。