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3.蛙化現象なんて悠長な


ある一定の層には怒られそうなタイトルですが、昨今若者の間で囁かれている「蛙化現象」をご存知でしょうか。

この言葉が生まれた時の最初の意味は「好きだった相手に好意を持たれた瞬間嫌悪感を持ってしまう」というものでした。

しかし言葉の意味が簡単にねじ曲げられるこのご時世、現在は「好きな相手の恥ずかしい1面、嫌な面を見て幻滅してしまう」という意味にすり変わってしまったのです。


これに私は酷く憤っている訳です。
もちろん言葉の意味をねじ曲げられた点にもそうですが、


「好きな人の恥ずかしい1面は見れば見るほど嬉しいもの」であるということ!!

ここ、ここなのです。

私には現在恋人がいない分、

「フードコートで私のことを探す?可愛すぎるだろ」
「何も無いところでつまづいて苦笑いする?手を差し伸べて抱きしめるだろ」
「会計の時に財布をだす?払ってくれてありがとうお前をこれから一生大切にする」

こんなことしか考えられないのです。

貴方がいつの日か想った、
この人と生涯共に生きたい
この人となら数多の障害を乗り越えられる
私は何を犠牲にしてでもこの人と歩む

そういった感情をこのような些細なことで手放してしまうのは余りにも寂しい。

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私が大好きなアルティストという漫画にこのような言葉があります。

「好きな人は誰よりも大切にしたい。夏は朝早く起きて窓を開けて冷たい空気を部屋に入れておく、冬は似合う色の毛糸を買ってきてセーターを編んであげる」

どんな毎日でも好きな人を大切にしたい。

まるでシャボン玉を撫でる風のように、
貴方の頬に優しく触れる母親のように。

蛙化現象なんて悠長なことを言っている暇では無いのです。

愛は待ってはくれず、振り返りもしない。
ただ未来にあるだけなのです。

だから貴方がどうか気づきますように。

些細なことで喜んでくれる人
つまづいて笑って手を差し伸べてくれる人
拙いサプライズを一生懸命計画してくれた人

その愛の深さと重さに。

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