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Dear 3years old me

私の中にはいつも小さい私がいる。
小さな私はピンクと紫が鮮やかなきれいな着物を着てせてもらい、
髪を素敵に結ってもらって、くちびるには真っ赤な紅をさしている。
私は3歳。
いちばん幼い記憶は、七五三詣りのその日である。

私の七五三の記憶の中に、母の面影はない。
当日私を連れて出かけてくれたのは、父と母方の祖母だった。
七五三詣りに母がいないことが寂しかったのかどうかは憶えていない。

母は妹を出産したばかりで、私の七五三には付き添えず、
自宅で私たちの帰りを待っていた。
私は生まれたばかりの妹を抱いて…正確には抱かせられて、
困ったような笑顔で写真に写っている。
ひとりで写っている写真は満面の笑顔だ。

母と二人で撮った写真はない。
3歳のこの時しかない瞬間に、母と二人で写った写真が1枚もないことは、
その後の私の心に、未だトラウマとして残る記憶となった。

私の人生はハードモードだ。
生きづらさを感じる度に、なんで私ばかりこんな目に…と、
自分の運のなさを恨んだ。
アダルトチルドレンであることに気付くまでは。

このnoteで、

自分の過去を整理すること
ずっと満たされない3歳の私を認めること
心の重石を降ろすこと

それができたら、きっと自分を好きにはなれなくても、
過去のいい子の皮を被った私もひっくるめて許せるかもしれない。

いつか最終回が来る日まで、思い出したら書いてみようと思う。

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