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祖母の貰い物ファッションに「おしゃれ」を学んだ話


先日80歳近い祖母と出掛けた時、祖母がいつもと感じの違う服装でやってきた。


ヒョウ柄の上に大きな花がプリントされたタイトなTシャツにベージュのマーメイドスカート。PIKOのデニムバッグ。


…なかなかの派手さ。
私には想像もつかないコーディネートに驚き、何故それを選んだのか聞いてみた。
ほとんど貰い物で特にこだわりはないとのこと。

人の感性って本当に面白い。
実はこういうとき、とても勉強になったりする。


自分の外側にあるものに理解が追い付かないとき、対象自体をただ”良くないもの”と区別しまうのはあまりに幼稚。
想像もつかなかった何かを目の前に、受け入れる姿勢を持って向かうと固定観念が壊されて自分の世界が広がる。


ヒョウ柄のTシャツとベージュのマーメイドスカートはロックとエレガントの融合、なかなかハイレベルなミックスコーデだ。
エディスリマンがセリーヌでこんな感じのルックを出すのでは…

00年代に大流行したPIKOは最近00年代ギャルファッションを復活させた水原希子ちゃん辺りがキャミソールとか可愛く着そうだし、ストリートシーンなら一周回って今アリかもしれない…


うーん。


そもそも普段は外見に無頓着でスカートなど穿かないし、今日も近所に行くだけなのにどうしたんだろう?と思ったら、私と出掛けるために祖母なりに一生懸命おしゃれをしてくれたみたい。
その気持ちがとても嬉しい。

そして祖母の「おしゃれをしよう」という気持ちがなによりもイケてるし、「なかなかいいでしょ」とニコニコする祖母を見ていたらとても愛おしい気持ちになった。


”おしゃれ”って心意気だ。


すごくいいね。と言うと嬉しそうに笑う祖母を見て、おしゃれっていいなと改めて思った。


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