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何度も失敗して戻ってこられた経験が信じる力になる

大人の嗜み。学問ではないけれど、必須ではないけど、でも、生きることについて、自分について、いっぱい考えて勇気づけられた時間。
終わったあとはふわっと背中を押してもらえたような感覚。気張るのでなく、少しずつまた前を向いてやっていかなきゃなと思えた。

TBS Podcast「となりの雑談」の初トークイベントに参加した。

出演者は桜林直子さんとジェーン・スーさん。
日時は2024/03/23(土)19:00〜、場所は下北沢の本屋B&B。

入り口横

番組はずっと聴いていて、なんなら繰り返して聴くくらいのヘビーリスナー。
イベントやります!のお知らせを聞いてうれしくて、先着順だというので、忘れずスタンバイできるようにLINEのリマインくんに入れたくらい。

でも、詳細が出てチケットの値段を見るとなかなかお高い…
チケットのラインナップとしては、出演者お2人の本がついていたり、配信もあった。

行ったことはなかったが、それまでに本屋B&Bについての話だけ聞いていたので、興味があり現地には行ってみたかった。これはお笑いライブも同じ。現地主義。だから、現地よりは安くても配信は嫌だった。
また、書籍については電子だがサクちゃんのものはすでに持っていたし、スーさんのものも今回とは違うが、他の読みかけが2冊あった。

だから、書籍なしの来店チケットを選択。

今回のチケットには、番組特製のマグカップが必ず付いているのだが、これも選択肢も欲しかったなあ。
絵柄はかわいくてすきなのだけど、ライブ狂い貧民人間としては、一度のチケットの値段がなかなか痛い。

で、一回消したリマインくんの登録。やっぱりいいか…今回はやめとこう…

でも、どういう風の吹き回しか、誰かとこの番組のことで話したからか?やっぱり、せっかくだし。こういう機会だし。もう一回リマインくんに入れ直して、先着順のチケットを勝ち取った。
【マグカップ特典付き来店参加(数量限定・1ドリンク付き)】4,600円(税込)

そんなことで、当日。

私が普段行っているお笑いライブと違うところがあった。

①整列が終わってしまったら、入場している途中でも整理番号は無視されてしまう
→お笑いライブの場合、吉本の劇場で席指定の時でなく、主にロフトで行われるもののとき。整列・入場途中でも、番号順が優先される。B&Bの場合は整列が正義。整列の時間に来られなければ、番号が早くても最後尾になる。

②来店参加でもアーカイブが見られる
→今回初めてB&Bのイベントに参加したため、全てがそうかはわからない。吉本のお笑いライブでは、会場のチケットは会場で観る生の公演分のみ。配信アーカイブが見たければ、別途配信チケットを買う必要がある。これはちょっとお得だなとは思ったが、その分高くなってしまうならやっぱりそこも選べる方がいいかも…

てなことで。わりと前の番号を持てていたのだけど、前の予定が押してしまって、駅から走ったけど最後尾になってしまった。

店前の階段

受付で箱に入ったマグカップを受け取る。箱のままだったので、大きめのカバンとかない人は大変だなあと思った。

塩川いづみさんのイラストかわいい
パンダちゃん(汚れがついていた…)

入ったら、その流れでレジでドリンクを頼む。ソフトドリンクとビールとハイボール、プラス料金でクラフトビールもあった。ビールを選択すると、缶のプレミアムモルツだった。そういえば、ここもロフトのライブとちがうところだ。ロフトもビールはあれど、メーカーはわからず(読んでないだけかも)、ジョッキで出てくる。プレモルなんて普段飲まないのでうれしい。缶のままなのもまあ、考えようによっては清潔で不純物が入っていないということだ。エコでもある?

そんなこんなで、少ししたらイベント開始。
客席のうしろからスーさんとサクちゃんが客席の間を通って登場。
初生スーさん&サクちゃん。サクちゃんは想像していたよりも華奢でかわいらしい方だった。スーさんは麗しく綺麗だった。

トーク中はぶんぶん首を縦に振った。特にサクちゃんのお話。
トークライブの内容としては、事前に配られたワークシートをもとにそこに付随する内容について話していくというもの。ワークシートの内容については、お2人のものはもちろん、事前に提出した客のものも、みんなで見ながら話していく。

話題は番組でもよく出てくる“土グループ”(元?サクちゃん側)と、そうでない人たち(スーさん側)に別れて展開されていく。

ワークシートの内容は公開されていないはずなので、あまり言及しちゃいけないのかな、たぶん…

サクちゃんの話は、そうそう!わかるわかる!ほんとそういうことある!(家庭環境悪い人あるある)って、大きめのブンブン首振り。
スーさんの話は、うーん、そうよねーほんとはそうあるべきよねー、そうなりたいなー、のウンウン首振り。
と言う感じだった。ラジオ聞いてる時と同じ。(聞いてる時はノーモーションだけど)

始まる前に、メモとペン用意している人がいて(ワークシートをプリントアウトしてきている人もいた)、私も慌てて用意した。そして、小さいノート12ページも書いていた。笑 心に刺さったことをメモ。

サクちゃんは、32歳までずっと土の中だったとのこと。
ありがたい。ありがたい。希望だよね。いわゆる、“こじらせ”みたいなものとか、自分がわからないみたいなことって、大抵の人は10代とかで抜け出すと思う。
みんな、20代中盤くらいから自分の将来に向けての人生を歩み出す。
その土台がない人、私は少しでも土から這い上がれる可能性がまだあるかも…と勇気をもらえる。

そして、そういうものってもう生まれた環境で決まっていて変わらないのでは?という気持ちがずっと昔からあった。
でも、確実に這い上がれた実例を示してもらえるのは、本当に勇気をもらえる。

人生とは、困難を乗り越えるもの。
他者とは、分かり合えないもの。
世界とは、人によってレイヤーが違うもの。
仕事とは、嫌なことをしてお金をもらうもの。
時間とは、早く過ぎて欲しいもの。

スーさんは聞いていて悲しくなると言っていた。
わたしには、わかる、わかる。わかりすぎる…
というか、そうと信じて疑わない時代があったし、今もまだその設定から抜け出す方法がわかっていない。

30代は自分のことを、実はそんなに知らないなと気づきがちと言う話は2人とも共感していた。
そうなのか、そうなんだ。誰しも、ポジティブな人でもそういう道を通るのだな。

クオーターライフ・クライシスという言葉があるくらいだし。大小あれど、みんな30歳前後で自分の身の振りについて悩むのだろうな。

代わってスーさん。
スーさんは、どれだけ落ち込むことがあっても自然とたのしくなれるのだという。たしかに、結構つらい目にもあっている。若い時にお母さまを亡くしていたり。側近にひどい裏切られ方をしていたり。

スーさんはそれを“浮力が強い人生”だという。つらいことがあっても、勝手に、放っておいたら上がっていくらしい。水の中にいるような感覚とのこと。ずっとつらいことが続くとは思わないのだそう。

誰かと接点を持つのはいいことで、関わりを諦めちゃダメだよねと2人。結局何かきっかけを与えてくれるのは他者であると。

『動くというのはわかるということ』というスーさんの言葉。これも刺さった。
考えているだけじゃなにもわからないんだよな。動いたもん勝ち。動かなきゃなにも始まらない。
始まりまくっているスーさんがいうから説得力がある。

自信がないという人がいるけど、自信があるの設定を変えようという話。
間違えても、失敗してもリカバリーできる状態。間違えても大丈夫!と信じられるようにする。じゃないと間違えられない。間違えちゃダメと思うと緊張してしまう。世界を信用することが必要。

刺さるー!!!緊張しまくってなにもできなくなってる。何もかもを信用できなくなってる。
理屈はわかっても一歩と、その後の継続が難しいのだけどね…

いろいろ、いろいろ聞けた10分休憩を挟んだ約2時間。
Podcastでも繰り返し聞いてわかるーとか、そうだよねーとか、頑張ろうとか、励まされたりしてはいるけど。
やっぱり生身の人間の空気感とか、同じくこの番組を聞いてきたんだな、めちゃくちゃ頷いてるからこの人も同じ土グループなのかなとか。
そんないろいろを感じながらすごく良い時間を過ごせた。

あの時行く選択をしてくれて、チケット合戦に勝って、予定の後にダッシュで行って、というかそもそもチケット代を出してくれて、自分サンキュー!
やっぱり、現場は最高だ。




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