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地域・地方のデジタル人材の取り組み 2023年9月

地域・地方のDXの施策・デジタル人材の取り組みについて、2023年9月の地域・地方DXのニュースの一部を紹介したいと思います。


静岡県浜松市の地銀デジタル人材育成事例


浜松いわた信金がぶち上げた「デジタル人財育成」計画、挙手制でも“なんと半数”参加

広島県の事例でも紹介をしましたが、地域・地方のデジタル人材育成の主要アクターの一つはは地銀になると思います。デジタル人材(人財)育成プログラムの一環でITパスポート取得者数を計400人にすることを掲げています。本取り組みで特徴的なのはデジタル人材を「ベーシック人財」「ビジネス人財」「エキスパート人財」に分類していることです。ITパスポートの対象者が「ベーシック人財」となるようですが、ポイントとなるのが上級者的な位置づけとなる「エキスパート人財」なのだと思います。主に、「データアナリスト」「デジタルマーケター」「RPAクリエイター」と定義されており、デジタルを体現する/活用する/実務する高度人材を指しているのだと思います。本年度は約20人が参加しており、向こう3年間で60名を要請する計画とのことです。

地域の経済活性化のアドバイザーである地銀の方々が自らデジタル人材となる取り組みは良い事例になると思います。

民間企業主導の地域デジタル人材育成事例

日本IBMとUiPath、RPA技術者育成に向け「IBM地域UiPath人財育成プログラム」を全国7拠点で提供

先月の長野県・佐久間市の事例でもRPA開発者の事例を紹介しましたが、民間企業主導で、地域・地方のデジタル人材育成事例を実施しているケースもあります。特に外資系IT企業が社会貢献を含め行っている事例が多かったのですが、昨今は不足する要員を補完するために地域・地方の潜在的なデジタル人財を掘り起こし、育成をしていく事例が見られるようになってきました。本事例もデジタル人材学会でも過去にセミナー講演で事例共有を頂いた日本IBMが地域DXセンターの地域7拠点(札幌、仙台、那覇、北九州、広島、高松、長野)に向けたRPA開発者の育成プログラム事例です。

引用:IBM地域UiPath人財育成プログラム
https://jp.newsroom.ibm.com/2023-09-15-IBM-Regional-UiPath-RPA-Engineer-Development-Program

具体的には、下記の4つのプログラムをUiPath社とIBM社で協働で進めるとのこと。

  1. 無料オンライン学習プラットフォーム「UiPath Academy」の「RPAデベロッパー基礎」講座

  2. UiPath社がパートナー企業向けに提供している、RPAツール「UiPath」の新機能の活用方法を対面とオンライン形式で説明する「最新動向紹介:実践編」

  3. 日本IBMによる、プログラミングでUiPathをどのように活用すべきかなど実践的な内容を、対面とオンラインで紹介する「開発者視点での事例紹介」

  4. 日本IBMがオンラインで提供する「開発者による相談セッション」では、講座を受講して分からなかった点、業務での活用方法などを専門家がサポート

本プログラムはゴールとして、UiPath RPAアソシエイト資格(UiRPA)の習得を想定しており、リスキリングの結果が見えるという部分では良いと考えます。

沖縄のデジタル人材事例 - Okinawa DX University

沖縄セルラー電話株式会社が中心となって、2023年8月末より沖縄県民に向けた DX 人材育成プログラム「Okinawa DX University(ODU)」を 創設しています。募集定員は100名程度で、広島県のみんなのDX研修に類似するような社会人向けのデジタル人材講座と想定しています。

Okinawa DX University(ODU)カリキュラム

講座は2023年10月から2024年2月にかけて全10回で、DXに関する基礎的な知識や、クラウドやセキュリティ、データ活用などについて無料で学べるとのことです。

育成アクターの中心がどこなのか、それによって地方・地域のデジタル人材に度う影響があるのかをリサーチしていくのも興味深いかもしれません。

文責:デジタル人材育成学会副会長 中村

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