休職日記 その3 休職する瞬間
他の人の休職日記に刺激を受け、自分の場合を書き連ねていこうと思う。
大きく以下の章立てで、今回は#2の話
#1 休職するまで
#2 休職する瞬間
朝起きたら、絶望的な気分だった。
その日に限らず、朝の起きた瞬間がもっとも気分の落ち込みが激しく、この世の終わりのような気分になることがこの数年のうちに度々あった。
とりあえず起きて数十分ぼーっとする。
ぼーっとしようとしても目まぐるしくネガティブな感情がまとわりついた思考が回る。
今日は休もう。
そう決断して、休みの連絡を入れた。
その後はもう一度寝たか、ずっとベッドの上にいたと思う。
明確な病気でなく休んだ経験がある人にはわかると思うが、罪悪感でとてもじゃないが休まった気持ちにならない。
次の日の時間が残り少なくなるたびに、謎の不安感は増幅しつづけていった。
今までもこんな日はあった、ただ、今回はふときた限界だったように、無意識に理解していたように思う。
落ち着いているようで、じっとしているが、思考はずっとぐるぐる回ってる。
じたばたしながら、奈落の底に落ちて行っていってる感覚。
次の日も休んで、人生初めての心療内科に行くことを夜に決めた。
人生初めての心療内科
次の日、昨日より酷い絶望感の中の目覚め。
あまり眠れていないのも原因かもしれない。
休みの連絡をいれる。
二日続けての連絡をするときにまたズキズキ心がしなった。
都内の心療内科を探し始める。
当日診療はなかなかなく、しかも初診のため、探すのに苦労した。
なんとか探した家から通える距離の範囲内の病院に赴いた。
ビルの中の一室で、とてもこじんまりとした病院だった。
待合室には僕一人だった。
最初は40分くらいの時間をかけて診断してもらったと思う。
幼少期から現在までの経緯で、近親者に精神疾患のもつものはいなかったか等を聞かれた。
私は小学生の時に母親が統合失調症になっていて、その影響が少なからずあるのではないかと言われた。
精神的に不安定だった母に、認めてもらおうとした幼少期の気性が、極端に現在の性格に反映されて、ある種トラウマのようになっていて人の反応に過敏になっていると。
振り返って聞いてみると、いくつかの私の人生には精神的なターニングポイントがいくつかあり、それは酷く精神が落ち込んだり、不安定な時期だったのだが、改めて聞くと、もうその時点で心療内科に受診するべき状態だったという。
中学の時に抜毛症になったことがあった。
高校の時は朝起きるのがつらくて高校を中退した。
社会人になってからも何度か電車で理由もわからず汗が急に止まらなくなったことがあったり、片耳が聞こえなくなったことがあった。(風呂の時に水が入って中耳炎だと思い放置していたら治った)
どれも、自分の怠惰だと思っていた。
みんな、これくらい耐えてるでしょと。
結果、適応障害/うつ病の診断だった。
診断書はどちらでも書いてもいいと言われた。
当時は復職を考えていたので、会社の印象を考えて適応障害と記載してもらった。
のちにうつ病で診断をもらうのだが。
診断書をもらい、当日から会社に連絡して休職を行った。
まず、急に休職したことで迷惑がかかる部下や上司への罪悪感がのしかかったが、もう何も考えないようにつとめた。
つとめただけで、実行はなかなか難しいのだが。
ちなみに初診で処方された薬はパキシル(SSRI)とルネスタ(睡眠薬)だった。
今日はここまで。
#3 休職中
次回
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