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マンガ『花咲くいろは』の名言から学ぶ一歩を踏み出す勇気

落ち込んだとき、テンションが下がったとき、気分が乗らないときに、少しでも気分を変えて、一歩を踏み出す勇気がほしいときはありませんか?

マンガを読んでいると、この言葉深いなぁ〜ってしんみりさせてくれたり、大切なことを思い出させてくれる気がします。

今回は、単行本は5巻で完結した作品である『花咲くいろは』(©原作:P.A.WORKS・作画:千田衛人 /スクウェア・エニックス)より、僕の人生をより魅力的になるよう考えさせてくれた言葉を紹介させていただきます。

『花咲くいろは』は老舗旅館の仕事をテーマに、東京育ちの女子高生の主人公が母親の夜逃げをきっかけに石川県の老舗旅館:喜翆荘の仲居として働くことになり、何もわからず失敗を繰り返しながらも周囲の人々が一生懸命に働く姿を見て、友人関係や恋愛問題などに揉まれながらも一人前の仲居へと成長していく姿が描かれ、2011年4月にアニメ化されたメディアミックス作品です!

少しでもあなたが夢に向かって突き進むとき、壁が現れたとき、壁を乗り越えるときに、モチベーションを上げてくれたり、グサッと心に刺さったり、物事の見え方が変わるヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。

花咲くいろは 名言一覧

…そうか、私今誰も頼れる人がいないんだ。ここで働かなきゃ、住むところもご飯食べるお金もなんにもない…。

松前 緒花

まあ考えてもしょうがないか。
私は頑張るって決めたんだから!
なんとかなるさ!

松前 緒花

お客さんはそりゃ大事だけど…、頑張ってる人をねぎらうのも大事だと思います!

松前 緒花

そりゃお客さんに迷惑かけたのは悪いと思うけど、だからって自分たちをないがしろにするなんてありえない!

松前 緒花

私は自分のことで手一杯で、目の前の仕事をとりあえずやってればいいと思ってた。でも…、仕事っていうのはそんな態度でするものじゃないんだ……。

松前 緒花

理不尽で…、納得できないこともあるかもしれない。
でもそれをきちんとこなすのも仕事なんだ…。

松前 緒花

旅館のみんなは仕事ができる。それだけじゃなくて、みんなそれぞれ「その人にしかできない仕事」があって…。みんな協力して仕事をこなしていて、それがうらやましかった。私もああなりたいって思ったんです。みんなみたいに……、「一人前」になって輝きたいんだって。

松前 緒花

私にしかできないことを見つけて「一人前」になって輝くために……!自分から……踏み出さないと!

松前 緒花

私もまだまだ新人だけど……、お客さんのためだけじゃなく…、自分のためにも頑張って働いて…、みんなみたいに輝きたい。

松前 緒花

そんな自分を支えてくれた大事な大好きな人に……、このまま気持ちを伝えないで終わるなんて……。絶対だめだよ!

松前 緒花

私も…、最初と違って少しずつ仕事もおぼえてきたし、次は…、一人でできることは一人でしてかなきゃ。

松前 緒花

私嬉しいんです!私最初の頃は全然仕事できなかったし、忙しい時はヘマしないように裏にいろって言われて。でも今は忙しい時にこうやって呼んでもらえて…、少しは戦力として認めてもらえてるのかなって。

松前 緒花

みんなが私を信じてくれてるんだ。
私が私を信じなきゃ。
絶対なんとかなる!

松前 緒花

とりあえず目標としては…、今やってる仲居の仕事、早く一人前にできるようになりたいかな!

松前 緒花

関係なくない!私は喜翆荘の仲居だから「旅館」のピンチは放ってはおけないっていうか!私にできることがあるなら手伝いたいの!

松前 緒花

ママは…、やってることは許せないけど……、仕事っていう一本筋は通してる。私だってこの筋を…、通さないわけにはいかない!

松前 緒花

私、ちょっと東京でいろんなことがあって…、落ち込んで仕事に身が入っていませんでした。でも、それでも全部私がこの仕事を一番に選んできたからです。だから、私はその結果を…、ちゃんと受け止めます。

松前 緒花

私も笑顔をもらえる素敵な仕事だと思ったから、私はこの仕事を続けるって決めたんです。私がしたいからこの仕事をするんです!もう……、迷いません!

松前 緒花

私だってそりゃ最初は流されるままにここに来て…、最初は嫌々仕事してたけど…。今はここが、喜翆荘が私の居場所なんです!それを簡単になくしちゃうことなんてできません!

松前 緒花

みんな忙しすぎてイライラして争って、お客さんを顧みる余裕もなくて、お客さんもそんな私たちに不満そうで、ぜんぜん一人一人にあったおもてなしなんてできてなくて。こんなの「喜翆荘」じゃない。こんな喜翆荘なら続いても意味がないです!

松前 緒花

お客様を思う心……。そうだ、私が大好きな喜翆荘はみんながお客様のためを思って一生懸命働いてキラキラ輝いている場所。みんなの「心」のある場所。私もそこに在りたいって思ったから……、私はここにいるんだ。

松前 緒花

徹さんのは文句じゃない!こっちのこと誰よりも考えてくれてるから言ってくれてるの!!誰よりも一生懸命だし、ほんとは誰より温かい人なんだ!!

鶴来 民子

私が困って助けを求めればいつも手を差し伸べてくれてた…。……でも、それじゃ……、だめだ。私が目指しているのは一人前の板前。そんな大事なこと…、忘れかけてた。

鶴来 民子

今まであんたは仕事優先であいつに迷惑かけてきたんだろ。その仕事でそんなみっともない姿見せてどうするんだよ。あんたがあいつに迷惑かけてまでやってきたことがこの程度だってわかったら、あいつが不憫だよ。

鶴来 民子

無理に自分を変えようとするんじゃない。そうやって評価してもらえたところを大事にして、だめなところはだめなところで頑張って直していくべきなんだ。

押水 菜子

旅館の仕事なんておばあちゃんや仲居さんたちの仕事見てきたから知ってるけど…、キツイし厳しそう。注目してもらえるような仕事でもないし、面白くともなんともないと思うけどなあ。

和倉 結名

そんな真面目にやらないでもっと気楽にやればいいのに…。

和倉 結名

勉強だってそこそこ適当に片付ける程度だし、部活なんてやってないし、バイトもしてないし、頑張ってる趣味とかも……ない。そうだ…、私って…、全然キラキラしてない……。

和倉 結名

でも…、普通って何?
私はみんなと同じこと「普通」でいいの?
こんな適当なままで…、いいの?

和倉 結名

仕事とかそういうのはまだよく分かんないけど、でも私も頑張ってみたいって緒花ちゃんみたいにキラキラしてみたいって思ったの!

和倉 結名

旅館の仕事はやっぱり大変で、将来どうするとかはまだ全然考えられないけど。でも…、こうやって一生懸命仕事するのは悪くないなって思った。

和倉 結名

ここに住むなら働いてもらう。
タダ飯食わせてやる義理はないからね。

四十万 スイ

自分たちの布団を表側に干すなんてありえないことだよ。旅館はお客様第一…。自分たちの番なんて永遠に来やしないんだよ。

四十万 スイ

こいつはあんたのためにしたことでお客様に迷惑をかけたんだとさ…。人に余計なことされないよう、自分のことぐらい自分できちんとしな!

四十万 スイ

いいかい、お客様を中心に全てのことを考える。
それができなきゃ、ここにいる資格はないよ。

四十万 スイ

率先して仕事をしようとするのは結構だがね……、言っただろう。無駄なやる気は邪魔になるだけだ。

四十万 スイ

あんたたちの仕事に対する姿勢を……、一度見直させるためにね。だがこれで自分の気持ちと向き合えただろう。きちっと反省して明日からまた頑張りな。

四十万 スイ

最近は目新しいことをして客を引こうとする旅館もある。勿論それもひとつの手だけれどね、喜翆荘はお客様一人一人に対するその人にあったおもてなし。それをまず大事にしたいんだ。

四十万 スイ

あんたのいいところはこういった心遣いができるところだよ。人のことを思って行動できる。家でも頼もしいって言われるのも、テキパキした行動に対してだけじゃない。心から……、家族のためを思って行動していたからじゃないかい?

四十万 スイ

あんたの仕事だろう。あたしが口出しすることじゃない。

四十万 スイ

このまま続けても借金が増えるだけだろう。そうしたら他の従業員たちも巻き込まれる。みんなをそんな不幸に晒す訳にいかない。だったら私の代で終わりにする。みんなが不幸になるとわかっている道を選ばせる訳にはいかないよ。

四十万 スイ

…あたしにだって喜翆荘は夫と築いた大事な場所だ。でも…、過去の思い出より、あんたたち…、喜翆荘のみんなの未来の方がずっと大事だ。

四十万 スイ

いいかい、お客様はその日その時しかいないんだよ。今日のサービスを受けたお客様がまた来てくれると思うのかい?常連になると思うのかい。

四十万 スイ

喜翆荘を大事に思ってくれるのは嬉しいが、このまま喜翆荘と一緒に終わって欲しくない。あんたたちの将来を奪いたくはない。あんたたちが不幸になる道をあたしは選ぶ気はないよ。

四十万 スイ

今回のように無理に喜翆荘という形に拘ってそれを失くしたらいけない。あんたたちが続けるべきは、守るべきは「喜翆荘」じゃない。その心だ。

四十万 スイ

こっちにはこっちのルールってもんがあるんだ。
余計な口出しはやめてくれるか。

宮岸 徹

お前、一人前の板前目指して修行させてもらってるんだろ。それなのに勝手にこんなところに来て何してんだ。……最低だな。

宮岸 徹

あんたから見たらこんな仕事くだらないって思えるのかもしれないけど、それでもあたしの大切な仕事なのはあの記事を訂正することはできないし、するつもりもないわ。これが……、あたしの仕事だから。

松前 皐月

あんた言ってたわよね。喜翆荘はあんたの大事な居場所なんじゃなかったの?なんのために仕事してるの?誰のために仕事してるの?ちゃんと考えてみなさいよ。

松前 皐月

旅館のことも見方や考え方一つで変わるものでしょう。あのホテルみたいに目新しい要素を次々取り入れてサービスをする所もある。そして喜翆荘みたいに目新しいものはないけれど、昔ながらのお客様一人一人にあったサービスを心がける旅館もある。どっちがいいとか悪いとかじゃないわ。…あの記事が私の気持ちの全てじゃないわ。だからあんたの喜翆荘に自信を持ちなさい。

松前 皐月

いかがだったでしょうか?

お気に入りの名言は見つかりましたか?

僕自身、人生のほどんどを石川県で過ごしており、大学3年生の頃にこの作品と出会い、作中に登場する「ぼんぼり祭り」にボランティアの位置づけで運営に参加し、その後2年間をこのお祭りの運営などで協力させてもらった経験があります。そしてこの作品を通じて旅館経営や仕事の大変さを学ばさせてもらった思い出がよみがえってきました。

「ぼんぼり祭り」の公式サイトはコチラ

この作品の見どころは突然環境が変わり、旅館の仲居見習いとして嫌々働くことになった緒花が、「働くことに対する社会の厳しさや自分の甘さ」に気づき、仕事に対する姿勢が変わっていくところだと思います。

作中で緒花が語った『私嬉しいんです!私最初の頃は全然仕事できなかったし、忙しい時はヘマしないように裏にいろって言われて。でも今は忙しい時にこうやって呼んでもらえて…、少しは戦力として認めてもらえてるのかなって。』という言葉は、まさに仕事をしていて成長を感じる第一歩ですし、自発的に「一人前の仲居になること」を目標に掲げて、日々仕事に打ち込んでいく姿に心打たれるところがあるのではないかと思います。

学校や会社、その他の組織に所属していて落ち込んでいるとき、疲れているとき、悩んでいるときなどに、この『花咲くいろは』の名言で元気づけられる方も多いのではないでしょうか?

個人的にこの作品はマンガもいいですが、アニメを見てもらいたい作品で、僕個人の思い出補正も加わってしまっていますが、マンガではあまり扱われなかった「ぼんぼり祭り」や緒花たちが「仕事を通して成長していく背景」が色濃く描かれているのでオススメです。

ちなみに僕はこの作品の二番板前をしている徹さんに憧れてバイクの免許を取ってバイクに乗るようになったほど、仕事観やぼんぼり祭り、バイクなど、いろんな方面で影響を受けた作品です。

旅館で突如働くことになり、少しずつ仕事観を身につけて成長していく緒花や喜翆荘で一緒に働くみんちやなこち、女将のスイたち、そして温泉旅行を営んでいく中で関わっていく記者となった母の皐月や旅館連合会の人たちなど、「老舗旅館」から見えるさまざまな価値観や想いを抱きながらも立ち向かっていく、登場人物のもたらす言葉にふれあいながら、また明日からの原動力になると幸いです。

それでは今回はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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