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東武線で行く!北関東・途中下車の旅⑤~館林美術館~

こんばんは。
北関東の旅も今回で最終回。

栃木、宇都宮、佐野と栃木県の街を巡って来ましたが、最後は群馬県の館林に来ました。

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東武佐野線は渡良瀬川を渡って館林駅に到着します。

館林駅は伊勢崎線と小泉線も乗り入れる東武線のターミナル駅。

佐野線はワンマン2両編成のローカル線ですが、伊勢崎線は赤城行きの特急りょうもうが頻繁に走る幹線です。

館林美術館まで

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今回の旅の最後に訪れるのは群馬県立館林美術館です。

市立ではなく県立の美術館で、群馬県下でも最大規模の美術館です。ちなみに高崎市にも県立近代美術館があります。

気になっていたものの、これまで訪れていなかったのは“遠い”からです。

美術館は館林駅から決して近いわけではなく、路線バスと徒歩でのアクセスとなります。1日に数本だけ、美術館前まで立ち寄るバスがあるそうですが、それ以外は最寄りのバス停から15分程度歩くそう。

公共交通機関では抜群にアクセスが悪いのです。


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いい時間にバスがなかったので、伊勢崎線に乗って、隣の多々良駅まで来ました。

駅前にはタヌキの置物が…
館林市と言えば茂林寺の釜という伝説に出てくるタヌキの和尚さんが有名ですね。

美術館はこの駅から徒歩で行くこともできます。
駅前に美術館の看板もあり、徒歩20分ほど。


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農道のような道をひたすら進みます。

本当に辿り着けるのか不安になりますが、時々案内板が出てくるのでちょっと安心します。


群馬県立館林美術館

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美術館につきました。

多々良沼の近くにある自然豊かな場所に位置する館林美術館。周辺は公園になっていて本当にのどかです。芝生もあって天気のいい日は気持ち良さそう…

多々良沼には冬になると白鳥も飛んでくるのだとか。

美術館は2001年開館ということで、今年で20周年を迎えています。ガラスを多用した建物は歳月を感じさせません。


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20周年を記念した『たてびレポート』という展覧会が今回のお目当て。コレクション総集編のような展示なので、様々な作家の作品が一同に会しています。

展示空間は3ヶ所に分かれていて、中央に位置する半月状の展示室1、その外周で弧を描く展示室2~4、別館から成ります。


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展覧会の感想は別の記事に譲るとして、別館にはフランスの彫刻家、フランソワ・ポンポンのアトリエが再現されています。

館林美術館は日本で唯一、ポンポン氏の作品の蒐集に力をいれる美術館なのだとか。別館は残された写真を頼りにアトリエを再現したもので、資料の展示もありました。

ポンポン氏は日本ではあまり知られていませんが、彼の手がける独特なフォルムの動物彫刻は可愛らしく、一度見たら忘れられません。一番有名な作品はシロクマのようです。

運が良いことに2021~2022年にフランソワ・ポンポンの国内巡回展が催されてるようなので、行ってみたいと思いました。


かえりみち

美術館もじっくり見ることができたので、帰路につくことにしましょう。

帰りはちょうど美術館前を経由するバスがあったので、館林駅までは楽々帰ることができました。

バスは定員が10人程度のマイクロバス。両替機などは付いてないので、もちろんICカードも使えません。小銭持っててよかった…!


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館林駅から都心までは距離があるので、途中の春日部駅までは特急りょうもうに乗車します。カバのようなデザインが特徴の車両です。

座席にもたれて車窓を眺めていたらすぐにウトウト。

あまり行く機会の少ない北関東の街を旅した2日間。

歩いたことのない街を中心に見て回れたので、内容の濃い旅でした。乗り放題チケットだからこそ、近いようで遠いような街に行くことができたのだと実感します。

目的から始まる旅があれば、手段から始まる旅もあり。

時にはあまりスケジュールを詰めず、気の向くままの鉄道旅もいいですね。そして、そんな気軽な旅がもっとたくさんできるような世の中に戻ることを願いまして、この旅行記を締めくくりたいと思います。

それではまた、何処かで。

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