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忙しくて、やりたいことができない?

管理職になって忙しくてやりたいことができない。そういった話はクライアントからも良く聞きます。OECDの調査では、1970年代の日本は平均で2200時間ほど働いていましたが、2016年には1713時間まで下がっています。世間一般的には、働く時間は下がっているようです。時間が無いという方に、いくつか共通の特徴がありますので、そのことについて書きたいと思います。

よくあるパターンとしては、営業を中心に忙しくしてきたが、管理職になり、部下のマネジメントしなくてはいけない。部や課の計画や進捗状況をチェックが必要なった、教育もして部下も育てないといけないなど仕事が増えた一方、営業業務も減らないなどです。

マネジャーになってやりたいこともあるけど、忙殺される日々。どのようにすれば良いのでしょうか?

忙しくて、やりたいことができない方の特徴


あくまで、私のコーチング経験からの認識です

・スピードが仕事の信条
・今までなんでも自分でやってきた
・部下を教育することがめんどくさい
・自分のスキル優先
・やらないことを決めない
・忙しいことが好き

時間が無いという方は、自分でやった方が早いと、個人能力に長けた方が、多い印象です。

管理業務がやりたいことの妨げになっている

前任のやり方を踏襲しないといけないと思い、多くの人は、「タスクをどう捌くか?」に先に視点がいきます。マネジャーは、人を動かす必要がありますが、そこの「人」の視点は欠落していることに、良く気づかされます。

タスクを扱うのと人を動かすのは、異なるもの

自身のやりたいことを追求すると、どうしてもタスクを部下に振って仕事を捌こうとします。タスクを振られた部下はどう思うでしょうか?ただ面倒な仕事を押し付けられたと感じることはないでしょうか?
いずれ部下は、忙しい振りをして仕事を受け付けなくなったり、部下自身も同じようなマネジメントをするようになります。マネジャーのビジョンは、チームで達成することを意識することが大切です。そして非効率的仕事は、リストラクチャーする気概も必要になります。

時間が無いのは、錯覚もある

昔から優秀な人は、忙しいと言われている一方、ある研究によると平均のサラリーマンは、週30時間くらい自由な時間が余っているというデータがあります。人は、暇を嫌う傾向があります。人も組織も一杯になるまで、仕事を増やします。仕事に追われている感覚が、モチベーションになるからです。本当に必要のないことや、無駄に時間をかけていることはないでしょうか?私のクライアントでもやりたいことを宣言して、始めたとしても続かない方も大勢います。振り返ると、「そんなにやりたくなかったかも」と振り返ることも良くあります。

あなたは、自身の仕事にどれだけ時間の締め切りをつくっていますか?

やりたいことの為にどのくらい準備しているか?

「やりたくてもやらないこと」は、「やらなくて良いこと」ではないのです。また、「やるべきこと」=「やりたいこと」でもありません。

やりたいこと以外に、どれだけ時間をかけているでしょうか。多くのタスクを抱える人ほど、余計なことに時間を使っている印象があります。
いかに時間をコントロールするかが、ポイントになります。やるコトを増やすより、やらないコトを決める意思決定の方が難しいのです。
時間の使い方を意識することが大切です。

まとめ

組織において「やるべきこと多い」=「生産性が低い」というのは、1950年代から心理学の世界では、事実のようです。

ピーター・ドラッガーによると
「いかなる成果もあげられない人の方が、よく働いている」と言っています。忙しさと有能さは比例しません。

仕事のコントロールができなければ、人生が仕事に振り回されてしまいます。自分の人生のためには、「仕事が忙しい」を理由にしてはいけません。
勇気を出して交渉し、コントロールしようと努力しましょう。

例えば、やりたいことを10個上げて、3つに絞ることで、自信の優先順位が見えてくるかも知れません。

最後までお読みくださりありがとうございました!


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