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チーム内の信頼を醸成するオベーション(喝采)のポイント

チームビルディングに「信頼」を取り入れることで、強いチームづくりができることは、しばしば耳にします。オールブラックスも、マンチェスターユナイテッドのA・ファーガソンも「信頼」をチームビルディングに取り入れていたと言います。

信頼を醸成するのは、オベーション(喝采)

チームに信頼感を醸成するものは、そのチームにオベーション(喝采)があるかです。ここでは、書籍「TRUST FACTOR」から、効果的にオベーション(喝采)を取り入れるポイント6つについて整理しました。

1.予想外のタイミングで、具体的で個人的に

「オベーション」は、脳に作用して、神経伝達物質のドーパミンを分泌します。これは報酬を期待される時におこります。ドーパミンの効果が最も高くなるのは、予想外のタイミングで報酬を渡すことです。脳はサプライズが大好きです。最高の気分が味わえます。

2.間隔を空けず、一貫したやり方で

「オベーション」を成功させる秘訣は、目標を達成した直後か、あまり間隔を開けずに実施することです。数週間・数カ月経ってから「オベーションを行っても、かえってつまらなくなるばかりか、「やった」「認められた」という報酬を脳内で結びつかない可能性があります。したがって脳の活性化を促すには、参加する人がワクワクするような「オベーション」を企画するのが良いようです。例えばプロジェクト完了時に、スカイダイビングに連れていくことや、ディズニーリゾートに招待するなどです。

3.皆の前でオープンに

大勢の人がいる前で表彰されると「オキシトシン」という神経物質が分泌されます。オキシトシンは、「幸せホルモン」「恋愛ホルモン」「愛情ホルモン」等など、さまざまの異名を持つ神経伝達物質のひとつです。仲間同士で褒め合うことは、チームが目標を達成することの大切さをより強く印象づけることができます。なお、「あなたは素晴らしい」と人間性を持ち上げるタイプの「オベーション」は、かえって受ける側にストレスを与えやる気を阻害する可能性があるようです。

4.オベーションは人前で、注意は個別に

「オベーション」は人前で伝えることが原則。何か注意したいことがあれば個別に伝えるべきです。人前で同僚を𠮟りつけると、ストレスホルモンが急増します。こうした行為は、叱られた側を防御的、あるいは攻撃的にする原因になります。

5.現金報酬は慎重に

給料は外敵な動機付けになるものです。長期にわたって成績を維持するためのカギは、心からやる気になることです。内的な動機付けには、信頼されるチームの一員であろうとする、社会的動機づけにも当てはまります。このあたりは、アンダーマイニング効果でも説明されています。

アンダーマイニング効果とは、過正当化効果ともよばれます。 「役に立ちたい」「達成したい」という内発的動機付けにより行動したことに対して、「報酬を与えられる」「圧力をかけられる」などの外発的動機付けにより、やる気が削がれてしまう心理現象です。

6.友人と家族を招待する

「オベーション」の場に家族や友人を招待することでも、オキシトシンとドーパミンによる二重の効果が期待できます。私たちのような社会的な生き物にとって、期待以上の仕事をした人を評価することは非常に重要です。「オベーション」の影響は、同僚や家族、友人が一緒に参加することで増幅するものです。「オベーション」を大々的に執り行うことで、何より自分も同じように「オベーション」を受けたいという願望につながるのです。

最後に

組織は文化に根差すものです。メンバーを祝福する文化があれば優れた業績をもつチームになるです。「オベーション・プログラム」始めてみませんか?

オベーションプログラム例
社員を大切にする日を作る
毎週、成績優秀者を発表する
・表彰の場で、ベストプラクティスを文書化して、他の部署にも導入する
仲間同士で模範的な同僚を表彰する。社内仮想通貨を送る。
・成績優秀者の家族を表彰の場に招待する。巻き込む
幹部がステーキを焼くなど、成績優秀者をもてなす


最後までお読みくださり、ありがとうございました!
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参照:TRUST FACTOR トラスト・ファクター~最強の組織をつくる新しいマネジメント




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