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北欧家具と最近のこと。vol.36

実はこの度、郊外へ工房(兼倉庫)を移しました。

これまではお店の奥の狭いスペースで家具のメンテナンス作業を行っていたのですが、やはり限界を感じていました。そこで作業スペースを広く快適なものへと変えることで作業効率を改善し、より質を高めた家具を安定したペースで提供出来るように努めていきたい、という狙いが今回工房を移した理由の一つになります。
そしてもう一つ。これは前回の日記でお伝えしたお店の移転計画にも繋がる理由になるのですが、お店の移転を計画するに当たり、工房を併設出来るテナントをここ西荻窪界隈で探すことがとてもネックになっております。本当はお店の奥に工房を構えて、家具の修理をしながらお客様がいらした時にヌッと奥から現れてお客様の対応に当たる、なんてそんなスタイルに憧れ?もあるのですが、住宅が密集した地域。音の出る作業。現実はそんなに甘く無いですよね。(むしろ今のお店の管理会社さんがド緩過ぎたのだと知る。)
お店の移転を計画する上では優先順位をつけて検討しているのですが『西荻窪界隈』という場所を最優先事項として検討をしているため、作業を出来る環境が他にもあれば新しいお店を探しやすくなるはず。

ということで1月のおわり、お店の移転を先延ばしにすることに決めた段階で頭を切り替えて工房兼倉庫物件を探し始めました。「一か月以内に決める」と謎の期限を自分に課し、不動産屋さんに問い合わせては幾つもの物件に脚を運びました。良いな~と思った物件は立て続けに先を越されてしまいました。それでも果報は寝て待て?いやいや執念です。希望や条件に見合う物件をようやく探し当てることが叶い、2月25日。ようやく契約に漕ぎつけることが出来ました。

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もともと工務店さんの作業場として使われていたという倉庫物件。工具棚として使用しているスチールの棚は残置物。他にも職人さんが使っていたお手製の棚や収納造作などがそのまま残っていて、使い方次第では結構使い易いのかもしれない。けれど、今のところは掃除や片付けに苦労もしています。

で実際ここ2週間の間に数回ほど、新しい工房での作業を始めました。
使用初感としては、やはり広く、作業し易い。騒音も全く問題ない。(ご近所さんが気さくで話しやすく、音も全然気にしないと言ってくれている。本当にありがたい)
一つ一つの作業がしやすくなったことで、これまでよりはペースを上げることに繋がるかな、と手応えも感じています。
ただ、基本週に2日間しかこの工房での作業は行わないため、どの作業をこの工房で行うのか、お店の中で出来る作業はないか、など。一つの家具を完成させるためのオペレーションを事前に計画しておかないと終わらない(帰れない)ことになってしまう危険性も強く感じました。
工房を広くすれば作業効率が改善されて供給ペースや商品クオリティを上げていける、というのは安直な考えだったかもしれないな。なんだかすごい遠回りをしている気にもなってくる。悩めば悩むほどそんな気がしてくるから困ったものです。
けれどもまぁきっと、今を改善していくための方法は何かしらあるはず。今がパーフェクトなわけでは決して無いのですから。ね。いつまでも同じ位置にいるくらいならば、例え遠回りをしても前に進んだ方がマシと捉えて、挑戦をしていきたいと思います。

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そしてお知らせ。工房の移転に伴い今月(3月)よりお店の定休日が一日増え、火曜~木曜が定休日と変更になりました。ご案内が遅くなり失礼いたしましたが、ご確認のほど宜しくお願い致します。


最近の家具のこと

ということで結局2月も家具のメンテナンス作業にあまり時間を掛けられず。
むしろ物件を決めた直後(契約前の申し込みをした時点)には既にお店の奥の作業スペースの撤去作業を始めるという始末。上段のチェア3点を仕上げるのがやっとのことでした。下段の4点はここ2週間での成果です。

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数こそ少なかったけれど、その中でもこのイージーチェアは本当に格好良かった。まだ少し名残惜しいので今日ここに残していきます。(既に売約となってしまいました。ありがとうございました!)

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当初ディーラーからも「デザイナー判らないけどすごい良いよ」と勧められて仕入れたのです。いや本当に、すごく良かったです◎

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オーガニックなフレームラインが見事。眺めて美しく触って心地よし。
そしてハイバックチェアのためサイズはそれなりに大きいのですが、内部構造や細身のフレームによって実に軽やかな造りとなっていました。
(内部構造はクッション材交換時のこちらの写真を残していました)

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耐久性をしっかりと考えられた、見えない部分にも丁寧な造りが窺える綺麗なフレーム構造です。素材が良いお陰で、作業はとてもスムースに進みました。
木枠には背凭れ/座面共にもともとバネが張られていて、適度なクッション性と軽やかさが両立する造りとなっていました。その上に緩衝材を載せてからヘシャン(麻布)を張ってウレタン材を巻いていく。基本、古いものを剥がしてその手順通りに新しく交換をしていく作業なのですが、1点、その上から更に綿で全体を覆い座った時のファーストタッチをソフトに仕上がるよう工夫を施しました。

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座面に設けられた適度な角度のお陰で、身体全体を椅子に預けて寛ぐことが出来る。今頃この椅子に座って寛いでくれているのかな~。まだほんのつい先日ご納品に伺ったばかりではありますが、気持ちよく使用して頂けていれば、私も嬉しい限りです◎

そしてそして最近のこといろいろ

そして、まずは上でも少し触れましたがお店にあった作業スペースを撤去し、そしてそこに事務スペースを移しました。これによって本当に少しだけですが展示スペースを広くすることが出来ました。珍しくお店の内観(2月28日時点)

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写真3枚目右奥、フロアランプがある辺りにこれまでカウンターを設置してプリンターやらPC、その他もろもろ散らかり放題の事務スペースがあったのです。相変わらず狭いお店ではありますが、少しすっきりとしました。

これら作業スペースの撤去作業、事務スペースの移設、そして今まで借りていた保管倉庫の解約&撤収作業。そして確定申告。。全部無事終わらせました。。目まぐるしく過ぎていったここ数週間のはなし。

そして

前回の日記でも触れていました次回の仕入れ。こちらも同時進行で進めております。
現地のディーラー数件とフォワーダーさん(と呼ぶのかな?コンテナの手配、荷物のパッキング、輸出代行をしてくれる会社さん)への連絡。皆元気な様子でしたが、前回のやりとりから半年ほどが経ち、彼らにもこの期間で様々な変化があったとのことでした。

このコロナ禍によって現地での競売?レートがかなりクレイジーになっているそう。もうやっていられないよ、と言って倉庫を縮小しているというディーラーさんもいれば逆に倉庫を拡張しているディーラーさんもいる。そしてフォワーダーさんはディーラーとバイヤーとを繋ぐB2Bシステムを新たに作り運用し始めたとのこと。これ、たぶん今後とても便利になる予感がします。というのも、そのシステムによってこれまで取引の無かったディーラーとの出会いの場にもなり得るし、また小ロットでの注文もし易くなる?(これまでは欲しい家具が少なかった場合、例えば椅子一脚だけをわざわざ運んでもらうのは申し訳ないと感じてしまい、数合わせでディーラーに注文することも時折ありました。俗に言う忖度のようなものです。でも今後システムを通すことでそのハードルが少し下がりそう。今までよりも欲しいものだけを集めることが出来るかもしれません。もちろんそう簡単でもないのでしょうけどね。。)また更に、各種オークションでの取り引きを直接取り込んだり、インボイスの作成まで全てをこのシステムで一元化することが出来るようになる。リモートでの仕入れの幅が今後更に拡がる予感がします。

ただ、今回から既にインボイスをこの新しいシステムでまとめないといけないらしくて、それがかなりチンプンカンプンなのです。だって説明が何もないんですもの。。システム担当と連絡して昨日ようやくEverything looks perfectと、なんとかお墨付きを頂くことが出来ました。(たぶん)  

そう。次回入荷アイテム。概ねまとまりましたよ。うー、為替レートがあまりよろしくないので何件かまだ支払いを渋ってしまっておりますが。
2月頃からだいぶレート上がってますよね。。しんどいなぁ

今回、少し時間に余裕をみてコンテナの手配を行っているため、入荷は5月中頃になると思います。入荷商品の事前案内方法や入荷時期などはまた決まり次第お知らせさせていただきたいと思います。

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そんな感じのここ最近です。こんなにも長い日記に最後までお付き合いいただきまして、大変ありがとうございました。
次回もまたよろしくお願いいたします。

ありがとうございます◎
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西荻窪で北欧ヴィンテージ家具店Dawner(ダーナー)を営んでいます。お店のこと・家具のこと・普段のことなど、日記代わりに記しています。お店のウェブサイト→https://www.dawner.jp