見出し画像

前に進む時には、過去は後ろに置いていきなさい

「前に進む時には、過去は後ろに置いていきなさい」
これは大好きな映画フォレスト・ガンプの劇中の言葉。

私はこの4月から新たな場所で働くことになる。
まさに、この言葉が思い浮かんだ。

去年10月から本格的に始めた転職活動。
自分との日々の葛藤。
上手く行かない面接。
家族との対立。
自分を見失い、何も分からなくなる日々。

この約半年間、いろんな思いをしてきた。

前職での仕事は、決して悪い環境でもなかった。
むしろ、人は優しくて、周りからも良い評価をして頂いた。

しかし、漠然と不安が芽生える。
「私は、ここで何がやりたいのか」
「一生この仕事をしているのか」

正直、大学の就活は何も考えていなかった。
やりたいことも、将来どうなりたいかも。
ご縁があって内定いただいたレールに乗っかって、
ただただ、時間と共に流れのまま揺らされてただけ。

何をきっかけに、不安が芽生えたのかは
明確ではないが、
社会人2年目のふとした瞬間に
このままでは何者にもなれないまま人生が終わっていく
そう、気持ちが芽生えた。

ひとつ影響があったのは、姉の結婚式だ。

1.自分の感性のまま突き通す勇気

去年の秋、姉は結婚した。
私にとっては初めての結婚式だ。
正直、結婚式ってドラマでしかみたことないし、
当日まで想像も実感も湧かなかった。

ただ、姉に一生に一度の思い出になるように
サプライズ動画を作成した。

姉とは高校以外幼稚園から大学、サークル、そして職場までも同じ。
そう、私は姉のレールをそのまま辿っていた。

これは、大好きだから!というのではなく、無意識に。

姉の友達も繋がりがある妹はなかなかいない。
新郎も同じサークル内で、これはなかなか強い。
10人以上に声をかけて、ゼミの教授にもアポをとった。

また、どうしても最後にサプライズを入れたくて、
松岡修造のファンというのもあり、
モノマネ芸人のこにわさんにも出演してもらった。

結果。大成功。

姉ももちろん。出席者からもいい評価を頂いた。
とても気持ちよかった。

準備段階で全てがスムーズに行ったわけではない。
芸能人を提案した際に、
親にはものすごく反対された。
そんなんでお金を使うんじゃないと。

私は、昔から親の意見を求めてしまうし、
その通りにしてしまう。

それは、
自分で考えつことを放棄、
責任を抱えたくないから、
とりあえず親のいうことを聞こうという逃げとも受け入れられる。

当時は、なんでも親のせいにする癖があった。
(今もなんとも言えないが)

しかし、自分の作品を考えた時は、
自分が作りたいと思ったものを作る。
それも姉のために。姉が喜んでくれるために。
ただ、それだけを考えた結果だ。

周りにとやかく言われても突き通す。
賛否両論あっても、自分が決めたこと、やりたいことをやるのがいい。

そう気付かされた。

案の定、姉の結婚式はとても良かった。
チャペルから入場してきた姉は、とても綺麗で、
そのままどこか遠くに行ってしまうような気がした。

昔一緒にポケモンの指人形で遊んでた日常。
口喧嘩や戦いでは、敵わなかったあの日常。

そうか、時間は進んでいるんだ。
姉は、もう自分だけの姉ではないんだ。
姉は、自分の人生を進んでいるんだ。

寂しかった。
悲しかった。
自分は何も変わってないな。
何やってるんだろう自分。

何をしたいんだろう。自分。

2.焦りで自分を見失う

10月上旬。
私は動いた。

変わるために。

馬鹿かと思われるかもしれないけど、
有料の転職パーソナルサポートも利用した。
自分だけではできない気がして。

結論、やってよかったと思った。

自己分析だったり、会社での実績の出し方、
自分のメンタルコントロールから
面接の対策までフルでサポートしてくれたから。

教えてもらったことは、現職でもすぐに活用できたし、
ますます現職に対して、在籍している危機感が芽生えていた。
成長したい欲に満ちていたのだ。
(おそらく職場では相当ピリピリしていたと思う)

現職で働きながらの転職活動は本当にきつかった。

同僚にバレずに密かに活動をしなければいけない。
現職での業務は平然を装わなければならない。
身内にも相談ができない。

面接は、夜勤業務を利用して明けた日に
1、2社訪問していた。

最終的に
100社エントリー
内30社書類選考過程
10社 面接通過
最終内定 2社

しんどかった。
それしか出ない。

誰にも相談できないのが本当に辛かった。

私は業種を絞れなかったから、
キャリアチェンジを目的として、
興味のある業界を見ていくことにした。

知人の伝手でいろんな業界の人の話を聞いた。
メモ帳は、ぐちゃぐちゃすぎて何書いてあるかわかんないけど、今考えたら相当頑張ってたのかと思う。

まあ、最終的にはこの2社内定をもらっていた状況が
自分を見失っている中でたまたま手に入れたもので、
当時は必死すぎて、自分を客観視できていなかった。

というのも、相談できる環境ではなくて、
自分の勘というものを信じるしかなくて、
実際に自分がやりたいことではなかった。

ただ、内定を手放すのが怖かった。
結局何も変われない自分だと受け入れるのが嫌だった。

家族はそれを見抜いていた。
転職活動中一切、口を効かなかったが、
(自分が子供すぎただけ)
姉が手を差し伸べてくれた。

自分の気持ちも整理して、
家族とも向き合わなければいけないと思った。

家族とも話し合い、結局内定2社とも見送ることにした。
それが正解だった。

そこから、年内には決めているはずだった転職先は、
年越しと共に2022年へ繰り越された。

転職活動と現職の仕事で、もう精神的に疲れ果ててしまい
1月は、何もやる気が起きなかった。
一旦、転職活動から離れることにした。

その分、色んな人に話を聞いてもらった。
家族、姉、友達。
色んな人に話した。

その結果、少しだけ自分の根本的にやりたかったことが
明確になっていってるような気がした。


3.人生の転機はタイミング

2月に入ろうとした時。

私は、今年度にはもう現職を退社する覚悟をしていた。
次の職が決まっていなくても、辞める覚悟をしていた。
というのも、精神的にもたない気がしたから。

でも、このまま転職活動をしないのもどうなのだろうか。
少し求人をまた見てみるか。
ん、なんだろうこれ。
今までの中で一番自分がやりたいことに近いな。
とりあえずエントリーしてみるか。

不思議ですね。
諦めかけようとした瞬間に、
こういうのって降ってくるんですね。

びっくりするくらい
トントンで内定を頂くことができました。

そして、ついに明日から始まります。


不安と期待とワクワクと
感情が入り混じっています。

でも、嬉しいんです。
自分の行動で、自分の意思で、
人生変えられることがわかった気がして。

今後どうなるかわかりませんが、
ずっっとやりたかったことが今
叶うので、やるしかない。そんな気持ちです。

「前に進む時は、過去は後ろに置いていきなさい」

今までの自分は、今までの自分で
本当にお疲れ様。
よく頑張ったよ自分。

でも、自分で決めたその道。
自分を信じて。

私は、明日からとにかく走ってみます。
走って、走って、走って。

疲れた時には、またゆっくり考えたらいい。

YOASOBI/群青

全てを賭けて描く
自分にしか出せない色で
朝も夜も走り続け
見つけ出した青い光
好きなものと向き合うこと
今だって怖いことだけど
もう今はあの日の透明な僕じゃない
ありのままの
かけがえの無い僕だ

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?