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【感想文】速さは全てを解決する「ゼロ秒思考」の仕事術(赤羽雄二)

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ページ数:254ページ 2015年著

著者プロフィールは以下の通りです。

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【なぜこの本を読もうと思ったのか?(自分の弱みや足りない点)】


・前作「0秒思考」を読んで著者の考えが気に入ったから
・プロの仕事術を具体的なハウツーレベルまで落とし込みたいから


【なぜそう思ったのか?】

昔から自分の信念として、
「自分は誰からも丁寧に体系立てて教えてくれた事はなかったから、
自分が上の立場になったら誰よりも部下や後輩に指導する」がある。

よくわからないまま水に投げ込み、
無理やり泳がせる
昭和の体育会的手法は現代的ではない。

泳ぎ方をしっかり見せてやる方法が
絶対に現代は正しい事を証明したい。

そうしないとノウハウの蓄積が進まず、組織として大きな成果を出せない。
何より有能な人材がすり減らされて行き、流出も続く。

1,268文字/1,440文字

【❶結論】
【上司は「上司学」を学べ】


自戒を込めて、
育たないのは部下の問題ではなく、
上司の育て方にある、と考えた方が健全である。


個人差はあれ、時間差はあれ、
よほどの事がない限り、
部下はしっかり育てれば開花する。

上司の仕事はチームの成果であり、
自分ではなく部下が成果を出す事である。

上司が「上司学」を学ばないと、
しょぼい上司が生まれて、
その上司に使われる部下も
またしょぼくなる。

部下はきっと才能の芽が
あったに違いない。

上司の能力がアッパーリミットであると考えれば、

自分の見えている範囲=相手を評価できる範囲

となってしまう。

それではチームとしての
大きな成果は見込めず、
結果として組織は成長せず、
自身の上司としてのレベルは
上がらない。

つまり上司の責任は
「上司力を上げ続ける事」
であり
それが上司の真の仕事であると考える。

・今までと同じ実務を続ける事
・視座がまったく変わらず上がらない事
・プレイヤー業務(横の広がり)を増やす事


これらは単なる上司の怠慢である。

型なしではなく、
本書の様なお手本となる仕事術を覚え、
実践する姿勢を見せ続け、
共有し続ける事こそ
上司の仕事と言える。


【❷要約】

本書は、著者がマッキンゼーで14年間培った実務経験を基に、
いかにして生産性高く
仕事のスピードを上げてきたかの
実務的な指南書である。


具体的な作業方法が
中心ではあるものの、
そのベースとなるのは前書「0秒思考」でも紹介された
メモ書きや仮説思考により、
頭の回転を常に速くしておく事を
土台としておく事で、
より相乗効果が増す様になっている。

個人的に一番響いたのは、
相手とのコミュニケーションで
どこまで深掘りしていいかの
モノサシができた事だ。

相手が面倒そうでも疑問だと思ったら
深掘りをして聴くことに
懸念があったので、
なぜ深掘りして聴くことが良いのか、
聴くときはどういう姿勢で聴くのかの
具体論を書いて頂いた事は
とても助かった。

【❸仮説】
【避けたい人を避ける事も仕事術である】


私の場合、特に今後強化していきたいのは「決断力」である。

上司の立場になると、
利害関係者も増えた中で
決断を求められる機会も
増えてくるからだ。

決断力を上げる事はすなわち、
「大事な事を冷静沈着に見られる事」だと思う。

決断力が弱いと、
当然に生産性が低くなる。

生産性の低い原因となっているのは、
初動が遅いという事もさる事ながら、
やるべき事に心のもやもやが邪魔をして集中できていないなど、
仕事に取り組む以前に精神的な事の方が多い。


心のもやもやの最たる原因は「人間関係」ではないだろうか。

著者もそこには一歩踏み込んでいており、
「避けてよい人もいる」と明言している。

・本当に相性の悪い人
・悪意のある人
・やや病的な人

これらの特徴を持つ人は、
あらゆる手段を講じて
関わりを絶つ必要性を説いている。

仕事スピード以前の問題だからだ。

やはり一緒にいて楽しいと
思える人と仕事ができる状態が、
一番生産性が高いという事なのだろう。

もちろん、先入観を捨て去り、
関係改善を試みた上での結論になるのは言うまでもない。
避けたい人を避ける事も仕事術である。


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