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データの誤謬#4 『コブラ効果』

” 誤謬(ごびゅう)とは、つまり、間違っていることである。”
データにまつわる誤謬を紐解き、やさしく知るシリーズ(全15回)


死亡原因はコブラ。
ちょっと恐い話です。(嘘です。)


#4 コブラ効果

問題解決のためのインセンティブが意図しない負の結果を生むこと。

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名前の由来は、イギリスによる植民地時代のインドにおける逸話。

1800年代の大英帝国は、植民地のインドでコブラに噛まれて死亡する人を減らしたいと考えていました。これを減らすために、コブラの皮を1枚持ってくるごとに金銭的なインセンティブ(報酬)を与え、コブラ狩りを奨励しました。

しかし、その代わりに人々はコブラを養殖して稼ぐようになってしまいました。インセンティブが効かないことに気づいた政府は、インセンティブを取り払いました。

儲からないと分かった養殖業者は、なんとコブラを野山に放してしまいました。その結果、個体数が前よりも増えてしまいました。

一見正しそうな問題解決策が、状況を悪化させたというお話でした。
まさか、コブラを養殖するとは予想できなかったのでしょうね。

インセンティブや目標を設定する際には、
誤って、間違った行動を助長してしまわないかどうか
データでしっかり確認しましょう。

想定外のことも考慮して、設定した後も
間違った行動を助長していないかどうか
データを集めて、しっかり確認していきましょう。

おまけ①:インドと毒蛇
現在でも、インドではコブラなどの毒蛇による死亡者が、日本よりもはるかに多いとされています。世界最悪で、毎年1万人以上とか?

おまけ②:ラット効果?
同様の事件が、フランス植民地時代のベトナム(ハノイ)で発生しました。蔓延していたラットの死骸の一部を持ち込めば報酬を与えるとしたが、人々は、ラットの尻尾だけ切って報酬をもらい、繁殖できるように放してしまったそうです。

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忙しい毎日、しかし、生産的であるとは限りません。
多くのチームでは、データのカオスに時間を奪われています。

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※当記事は、英国ロンドンDatachoice Solutions Limited社とのライセンスに基づいて、転載・加筆しています。

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