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その優しさ逆につらいかも?うつ病のとき正直されて嫌だったこと。

みなさんこんにちは。うつ病ミニマリストのだるまさんです。

今回もたくさんある記事の中からこの記事を見つけてくださって感謝感謝です。

うつ病って聞くと皆さんはどう思いますか。ブラック企業で過酷な労働環境で消耗してなるものだとか、学校でいじめられてなるものだとか思っていませんか。

僕は両方とも当てはまりませんでしたが、うつ病になりました。

僕がうつ病になった経緯は以前別の記事に書き綴りましたので、ぜひ読んでみてください。



僕の周りには、本当にありがたいことにとても親切で優しい方々ばかりいて、うつ病になった時も、たくさんの人にサポートしていただきました。今ではほんとに感謝しています。

でも、当時は親切でやってもらっていたことを素直に喜べず、逆につらく感じてしまったことも正直あったんです。

やっぱりうつ病は経験者にしか分からないことが多いのも正直なところです。なんだってそうですよね。仕事がつらいのもその人にしか分からないし、カップルが別れるのもその2人にしか分からない。経験した本人しかわからないから、つらいという感情は、主観的でいいと僕は思っています。

今回は当時の僕が正直されて嫌だったことを書き綴っていきます。あくまで僕個人が感じたことですので、万人に当てはまることではないことをあらかじめご理解ください。


僕が正直されて嫌だったこと。

【1】毎日の電話。

当時の上司が毎日1回電話をくれていました。仕事で生存確認のためにしてくれていた部分もあると思いますが、正直つらかったですね。ママ上司ということもあって、余計に心配してくれていたのかもしれません。

僕はもともと電話があまり好きではありません。顔が見えず完全に音のみの情報で会話をしなくてはいけないところがどうも苦手なんです。表情を見ることができないので、内容があまり入ってこなくて。

加えてうつ病のときは、とても人と話したいとは思えませんでした。頭の中は、自分への反省と自己嫌悪の嵐。とても会話する心理状態ではありませんでした。

それでも電話がかかってきたら上司なので出なくてはいけません。(時々寝てたフリをして出ないこともありました。笑)

毎日電話するよ、とあらかじめて言われていたわけではありませんでしたが、途中から今日もかかってくるんだろうなと思って、それがまた心の負担になりました。

人でなしと思われたかもしれません。でも当時はそれだけ心に余裕がなかったんです。

また、職場の人からの電話ということもあって、『早く回復しろ』と言われてるようでした。

もちろん直接言われたわけではなくて、完全な被害妄想なのですが、無言の圧を勝手に感じてしまっていました。


【2】直接会う。

ほんとにありがたいことにほんとにたくさんの人から心配の連絡をいただきました。中には直接あって話を聞くよと言ってくれた人もいました。

その気持ちはすごく嬉しかったのですが、なにせ自分のことで精いっぱい。

そんな中で会話の内容を理解して、表情とか身振り手振りから相手の気持ちを読み取って、話す内容を考えて、相手にわかってもらえるように話す、っていうのを瞬時に行うのはとても大変な行為でした。

会話をするのって実はすごく労力を使うことなんだとそのとき学びました。実は僕たちすごいことをさらっとやってるんですよね。

あと、人に会うには男とはいえそれなりに身なりを整えたり準備をしなくてはいけません。当時はその準備をするだけでも重労働でした。

シャワー浴びないとたぶん臭かったし、髪の毛もボサボサだったし、ひげもボーボーだったし。これらを全部整えるのは、当時の僕にとってはハードルが高すぎでした。

これだけがんばって準備をして、人と会話して疲れて、だから帰ってきたときにはもうヘトヘトで、帰った途端ベッドへ吸い寄せられていました。

これだけ人と会うのは大変だと分かっていても、相手は僕のことを心配して誘ってくれていると思うと、なかなか断りづらくて、結局行って疲れて帰ってくるっていう感じでした。

正直に事情を説明してしっかり断ればよかったんですが・・反省しています。


【3】過度に心配されること。

うつ病だと言うと、急に優しく接してくれる人がほとんどでした。当然といえば当然ですよね。風邪をひいてる人を本気でバカにする人はいないし、骨折している人に説教する人もいないと思います。(関係性によっては冗談でするときもあるかもしれませんが。)

でもうつ病の僕にとっては、それがちょっと寂しいというかあんまり嬉しいとは思えませんでした。

優しい言葉をかけられることで、自分は人より弱い人間なんだとか、情けない人間なんだと感じさせられるんです。相手はそんな意図は全くもってないと思うのですが、ネガティブなマインドになっているせいか、その優しい言葉を素直に受け取ることができなかったんです。

あと、中にはいろいろ改善案を提示してくれる人もいました。これも決してそうではないと思いますが、説教をされているようで自分がちっぽけな存在に思ってしまっていました。

善意のアドバイスを受け取るほどの心の器を持ち合わせていなかったんですね。


周囲がしてあげられることは実は少ない。

苦しんでいる人を見ると助けてあげたくなるのが人間の心情というものですよね。でもうつ病の人にとっては、良かれと思ってやったことがむしろマイナスに働くことも多いんです。

だからもし、うつ病で苦しんでいる人から冷たい態度を感じても、決してあなたのことが嫌いなわけではありません。きっとあなたのサポートをする気持ちは嬉しいと感じているはずです。

ただ、自分のことで精いっぱいでその気持ちに答えることが難しくなっているだけです。

だから、そっとしてあげるのも一つのサポートの仕方だと僕は思います。そしてもし本人がほんとに苦しくてたまらず助けを求めてきたら、その時は優しく耳を傾けてあげてほしい、それだけで救われるはずです。

「うつ病」は一人で回復するのは難しいけど、周りからのサポートも難しい病気です。暖かく見守ってあげる、その安心感を感じられるのが一番の「抗うつ薬」なのかもしれません。


今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。ぜひ「いいな」って思っていただけたら「すき♡」や「フォロー」もよろしくお願いします。

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