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不登校の戸惑い【2】

世間体なんか気にしない!


我が子が学校にいかなくなってから、3カ月。

塾にも行かなくなってきた。
学校の友達が通っているからだろう。

中学2年も、
まもなく終わる。

ぼくら親として、
助けてあげたい。

勉強大丈夫かな?

疎遠になりつつある友達と、
またあそべるかな?

この先近い将来に
不安を抱かないでいけるかな?
等々…

複雑な思いが入り乱れ
どうして良いかわからなくなってきていた。

弟は小学生で、毎日家にいる兄に
『学校行けよ!ずるくない?』と、
言い始めました。

兄は不登校で、
勉強する気力もないようだ。
家で何もすることがなく、オンラインゲームや
タブレットで誰かと繋がっていたようだ。

そんな姿に弟は、ズルさをかんじたのだろう。

僕は妻と話し合い、
兄が何故学校に行かないかを
包み隠さず弟に告げた。

本当は学校に行きたい。
でも行けない。
気持ちがついてこないから。
行こうと考えると体調不良になるから。


弟はうなずくも、腑に落ちない様子であった。

それでも
兄弟は仲良くやっていた。

兄は、日に日に学校の友達と
オンライン上でも疎遠になってきていた。

「学校いってないから、ゲームやる学校の
友達いなくなってきた」と。こぼす。
目が寂しそうであった。

その言葉、姿は親として
心にグサッときました。

そんな日が数日つづくも、
不思議なもので、本人は、
それはそれで割りきったようで、
会ったこともない
ゲーム仲間や、その関係から
別のコミュニティを何個か見つけ、
可能な限り次々に
コミュニケーションをとっていた。

この時代ならではの幸いだった。

こちらが不安な面持ちをしては
いけないんだと。

ぼくらの子供時代は、

オンライン?は黒電話という
ツールしかなかったし。
昼のテレビもつまらなかったし。
カウンセリングといった言葉も
聞いたこともなかったし。

もし、自分が不登校になっていたら
完全に社会から孤立していただろう。
恐ろしい。

不登校の我が子の思いを聞かず
親御さんが世間体を気にし、
非行に走ると言った
"積み木崩し"的なのは
絶対にやっちゃだめなやつだ。

そう考えたら、
今はいろんなことができる。

だから僕ら親として、寛容に受けとめて
まずは楽しいことをやればいいんだよと。
そういえば想いに変化しはじめた。

面白いことに、学校に行けないなりに
色んなことが開花してきた。

使っていないお年玉で
マンガを大人買いしたり、
アマゾンプライムビデオで
好きなコンテンツを視聴したり

社会のストレスに悩まされている
我々より、有意義に
無形の資産を築いている様だ。

この子の親として、
僕ら昭和の人間も日々アップデートしなければ。

最近わざと我が子に抱きついて、
スキンシップをとっています。

お互い笑顔になれます。

ぼくは、かつてお世話になっていた
精神科に行って、不登校になった
我が子の話をしてみた。

つづく。





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