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双極性障害/母親が「私はノイローゼかもしれない」と言った日
父親は優しかったが、パチンコで帰りが遅かった。母親は父親がパチンコに行っていることを知っていた。余計な情報を知らせる人間はどこにでもいる。でも彼女は父親に聞くことはしなかった。母親はかたくなに、子供が小さいうちは専業主婦でいるといい、生活はぎりぎりだった。たまに母親が出かけていない日は天国だった。長女のぼくに、キッチンの椅子に座り、正座をして、ぼさぼさの髪で、「私はノイローゼかもしれない」と言った。ショックだった、今でも暗い思い出になっている。これを書くまでは忘れていたけれど。
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