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「娘のトリセツ」を読んで父との関係を振り返る。

主人が最近「黒川伊保子」さんの本にハマッています。
人工知能研究者の彼女のラジオを聞いたのがきっかけらしく、「妻のトリセツ」や「夫のトリセツ」などのトリセツシリーズを借りてきて読んでいました。

本は図書館で借りて読むのが決まりの彼が、「この本を買いたい。家において繰り返し読みたい。ぜひ読んでみて!」とおすすめしてきたのが、「娘のトリセツ」でした。

読み始めてみて、

ー男として生きる以上、娘を持てたことは、神様のギフトである。

という一文を読んだ時に、なんて素敵な表現をするんだろうと感じ、先を読み進めたくなりました。

わたしは、主人に男の子を産んであげられなかったことを少し申し訳なく思っていたので、決してそんなことはないと言われたようで励まされました。

娘を持つ父親だけではなく、父を持つ娘にも読んでもらいたい1冊です。

父親の存在に娘は支えられていくという考えには、自分に照らし合わせた時に、黒川さんの家庭とは全く同じではないけれど、言葉に言い表せないこころの奥からジンと来る思いがわきました。

読み終わると、家族愛に満たされて、自分の中に刻まれてきた家庭だったり、父の存在の輪郭が浮かび上がってくるようでした。

また、会話が苦手なわたしにとっては「話の呼び水」で、会話をはじめるというのはとても参考になりました。

<話の呼び水3種類>
①相手の変化に気づいて、ことばにする。
②自分に起こった出来事を話す。
③相談する。

黒川さんは、誰かに会う前に、あらかじめこれらの「話の呼び水」を考えていくとおっしゃっていたので、わたしも見習いたいなと思いました。

何かを伝える時に、悲しみを一緒に伝えると相手のこころに刻まれやすいということも印象に残りました。

黒川さんのお父さんはほとんど叱ることはなく、代わりに、「(そんなことをするなんて)悲しいことだな」ということを伝えていたそうです。

黒川さんは「〜するな。」と叱られるよりもこころに響いたといいます。これをすると、父が悲しむからと思い、慎むことも多いとか。

これは、母親が子どもに伝える時にも効果があると感じたので、わたしも子どもや夫に辞めてほしいことを伝える時にも、「悲しい」という感情もセットで伝えたいと思いました。


父親とは、言葉を交わすというよりは、存在を感じ取るものなのかなと思います。直接的に愛を伝えられた訳ではないけれど、その存在によっていつだって近くで愛を感じています。

いつも毅然と振る舞う父は頼もしくもあり、近寄りがたくも感じていました。思春期は、父と考えの違いから衝突することが多く、価値観を押し付けられているようで早く家を出たいと思っていました。

父が何を考え、どういう人なのか分からないと、母に相談した時もありました。

父の素の部分を垣間見れたのは、最近です。孫の顔を見せた時に、これでもかというくらい目尻が下がってデレデレになっている姿を見ました。

無防備に自分の喜びを表す父を見た時に、本当の姿を見た気がしました。

母はいつも言っていたけれど、厳格に思っていた父は、優しい人柄だったのだと感じました。

黒川さんも言っていましたが、その時は分からなかったことでも、時間が経って振り返った時に、とてもこころに響いたり、理解できることがあります。

父と娘の関係では、特にそういうことが多いなと思いました。

娘と夫もこれから様々なすれ違いや、対立があるかもしれませんが、いつかは注いだ愛情の深さが娘に伝わり、それが大きな支えになるということを信じて一緒に子育てをしていきたいと思います。

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