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日々是好日と宮崎大輔選手

日々是好日(ひびこれこうじつ)という素敵な禅語があります。

「毎日がいいことばかりだと、楽しいだろうな」。
苦労やストレスの多い毎日を過ごしていると誰しもがそう考えるでしょう。しかし、それが妄想だと指摘できるのは、毎日は決してうまくいかない事の連続だから。
人は、毎日が決していいことばかりではないと悟っているのです。

しかし、いいことって何でしょうか?
「あの時、苦労したことが今に活きている」
「あの時の失敗が、後になって生かされた」
「あの時の悲しみがあって、人の立場になって斟酌することができるようになりました」
今、この瞬間に自らの身に起きた事柄で、良いか悪いかの判断は出来ないのです。
失敗。気にする必要はありません。それを糧にして次の飛躍につなげれば良いのです。
きちんと失敗の原因を考えて、同じ過ちを繰り返さない反省をして、一歩進めば、毎日がすなわち「好日」となるのです。

人生とは、今日一日。今日、経験できることは、全て「いいこと」なのです。そう考えながら、日々を過ごす、これが日々是好日の意味なのでしょう。
経験の積み重ねが人を作ります。多種多彩な経験こそが、時機を見た的確な判断につながります。
日々刻々と起きる出来事に一喜一憂するのではなく、「経験を積ませていただいている」と謙虚に感謝する気持ちが、人としての厚みになるのはにでしょうか。

ハンドボールの宮崎大輔選手が逮捕され、今後の選手生命や人生に大きな障害になりそうです。お相手の女性も名指しで情報が入り乱れています。

しかし、人間は、ひとつ つまづいても、前に進む努力をしなければなりません。だって、これからも生きていくのですから。

宮崎選手に贈るとしたら、この言葉を選びました。

傷の癒えていない今は、すんなりとは入ってこない禅語でしょうけど。

いつか宮崎選手が過去を振り返った時に、この心境でいてくれたら、と願っています。

 「何が起ころうと、好日」。そんな心境で毎日を過ごせると、人生は実り多きものになるのでしょう。


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