人事採用のこと

思いついたことを書いているので脈略ないのですが、今日は採用選考のことについて残しておこうと思います。

私は一応、日本国内で人事や労務の仕事をしていたことがあります。
そこで、面接をする側になるまで知らなかったことを書き記しておこうと思います。ご存知の方も多いかもしれませんが、どなたかの役に立つことがあれば幸いです。

ここでお話するのは、面接時に応募者に聞いてはいけない事項です。
男女雇用均等法に抵触する質問はもちろんNGです。例えば、結婚や出産の予定など。「出産後も働き続けたいですか?」もダメです。
セクハラにもなりかねません。
またこの質問は、採用以外の場面でもLGBTQの方への配慮が出来ないということにもなります。(特段、仲良い友人でもない人にこの質問をすること自体がどうかと思いますが)

あとは、出生地や本籍地の質問もNGです。これは私は知りませんでした…面接ではなくとも初対面だとつい「ご出身は?」みたいな話になりがちですが、採用の場ではNGです。配属地等の参考にしたい、みたいな企業もあるそうですが禁じられています。
地域差別や民族・人種差別を防ぐ目的があるそうです。

その他多いのは、家族に関する質問です。家族構成や両親の職業など。これも聞いてはいけない質問です。
先ほどのこととも関連しますが、両親の実家の場所や、家族の年収ももちろんダメです。
資産に関することも聞くべきではないので、家族の職業や年収、持ち家か間取りはどうか、自家用車があるか等は質問してはいけないことになっています。

他には、思想・信条・宗教などの自由ということで、購読新聞や愛読書・雑誌、支持政党も聞くべきではありません。

それ以外にも労働組合や健康状態に関する事などありますが、割愛します。
というわけで、履歴書に書く欄はなくともエントリーシートや面接の場で「あれ?」と思う質問が入ってしまったりするようですので、採用する方も応募する方も十分注意する必要があると思います。

私がなぜこれを書こうと思ったかというと、某大手企業の採用プロセス内で家族の年齢や職業を申告したという話を聞いたからです。
日本国内では、恐らく知らない方はいないような有名企業だったので驚きました。しかも、うっかり聞いたというより故意的な印象を受けました。とはいえ、自分が受けたわけでもないので直接おかしいですよね?とも言えず…。

今、コロナの影響やBLMの運動で世界が少しずつ変わろうとしています。マイノリティーの方を含め、面接を含め社会生活で嫌な思いをする人が減りますように。

参考までに、厚生労働省の関連ページも貼っておきます。こちらからどうぞ。

それでは今日はこの辺で。

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