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未来

なぜ学校へ行くのか
わからない
なぜ勉強をするのか
わからない
なぜ友達といるのか
わからない
だけどわたしは
毎朝学校へ行って
黒板を書き写して
休み時間や放課後は
友達とおしゃべりをする

わたしは何をしているのだろう
わたしは何者なんだろう
わたしは家にいて
学校にいて
遊びに出かけて
けれどわたしの本当の居場所はどこにもない
探してみたけど
見つからない

怯えている
何にだろう
わからない
けれど常に怯えている
誰かに
わたしが空っぽだって言われる気がして

大人たち
朝早くから
毎日働いて
しんどそうな顔して帰ってくる
灰色の夕暮れ

テレビ
つまらない
永遠とバカ騒ぎ
している
こんなもので満足するとでも思っているのだろうか

インスタやフェイスブックにも
飽きてしまった
遠くの誰かと繋がること
初めは楽しかったのにな

そういえばわたし
何に満足する?
わからない
何をしてもつまらない
わたし
本当に空っぽなの?

先生には言えない
親にも、友達にも言えない
何か、壊れてしまいそうで
大切なものが
大切に守ってきたものが

いつものおしゃべり
会話の内容は明日には忘れてしまう
親とも友達とも
そんなことを毎日繰り返している
ふと窓の外に目を移すと
空が綺麗
太陽が眩しい

好きだな

そうだ
わたし
この子のこと
好きだな

毎日同じこと
退屈な反復
少しでも
楽しく過ごせるように
おしゃべりしてくれてるの
ありがとう
わたしもね
もっと楽しいこと
もう一度探してみるよ
見つけたら教えるから

わたし
空っぽなんかじゃないよ

2021.08.15

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