こわい

触れてこわれるのは
あなたではなく
わたしだった
あなたのやさしさに
わたしのとがったこころがふれて
こわれるのは
ずっと
あなただとおもっていたけれど
あなたに触れて
こわれるのは
わたしのこころだった
ほんとうのやさしさを
しらないで
ほんとうのうつくしさを
しらないで
そのりょうほうをもつあなたに
触れたくても
触れられないのは
わたしがこわれてしまうからだった
それでも、わたしはわたしが
あなたに蔑まれても
(あなたはそんなことをしないとは
 いまだにしんじられない)
それでこわれてしまっても
あなたに触れることができたらと
やはり、おもうのだ
けれどこわい
わたしは
じぶんのみにくさが
こわい

2024.02.24

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