止まない雨はない
今日は久しぶりに職場に出掛けた。仕事ではなく、どうしても必要な書類作成のために。ほぼ毎日のように顔を出していたスタジオの隣にあるセブンイレブンの店員さんは全員顔見知りなので、「あらー、久しぶり」「久しぶりですねぇ」と声をかけてくれた。
「仕事ないから引きこもってたんですぅ」と答えると、「ウチはライフラインだから休みにできなくて」と。そうよねぇ。それぞれ、いろんなモノと戦ってるのよね。
私は15年以上前から、ストレス疲れで蕁麻疹を引き起こすようになった。日本の社交ダンスの競技会にはクラスがあり、Dクラスから始まりAクラス、そして本当にごく少数の最上位SAクラスまで、プロアマそれぞれに競技会の成績で決められる。
初めての蕁麻疹は、Aクラスに昇級し、プレッシャーとそれによって新しく拓けた視界で見える世界の鮮やかさによるストレスで全身蕁麻疹になり、呼吸も苦しくなって病院で点滴を受けた。
それからも良いストレスからもあり、悪いストレスからもあり、ストレスによって(だと思うんだ)蕁麻疹。
そして今回このコロナ騒動によって久しぶりに蕁麻疹。慣れたものなので、薬を飲んで軟膏をつけて、夜はかきむしりたい気持ちをなだめつつ・・かきむしっている。
慣れているので、私は蕁麻疹が一、二週間かけて少しずつぶり返しながら消えていくのを知っている。
止まない雨はないのよ。どんな時だって。
レジリエンス・・・トラブルに押しつぶされない、しなやかな強い心は、経験によって作られる。蕁麻疹みたいなちっちゃいけど激しいトラブルにだって教えられる。 薬もあるし、蕁麻疹が出た、といえば同情してくれる仲間もいるし、ちゃんと治ることもわかっている。だから、これは今は私にとってトラブルではない。
例えばこういうこと(というには偉そうすぎる。たかが蕁麻疹なので)からトラブルと対処法を学び、しなやかな心、楽天的な考え、周りに助けを求められる心を育てる教育が海外にはあるらしい。そして日本にも取り入れている団体があるようだ。
まさに、生活の知恵。生きるための教育。
羨ましいね。私の時代は、中学校では忘れ物をしたら床に正座させられたり、教科書で頭を叩かれたりというのが普通な時代だったので、ある意味図太く育ったかもしれないけど、心を育てるという教育ではなかった気がするな。
でも、きっと今からだって自分自身でレジリエンスは育てられると思う。
何かトラブルやうまくいかないことがあるとき。今とか。
・その状況は永遠に続かない
・トラブルの範囲の影響は限定的である
・トラブルの原因が全て自分のせいではない
根拠のない楽観主義は無謀なだけだけど、トラブルについて調べたり考えたり経験したりしてきちんと対処できるようにした楽観主義は、強いよね。
現在の状況は、これからどうなるのか誰もわからなくて不安だらけだけど、研究者さんやお医者様をはじめ戦ってくれてる人はたくさんいて。
少なくとも私がパニクって無謀な行動を起こすより、おウチで踊ったりしてる方が良いのは明らかで、その方が私自身明るく過ごせる。今はそれがベストかなぁ。
いつかきっと、手を取り合って踊れることの喜びを今までの何倍も感じられる時が来るはず。
よろしかったらサポートお願いします。外からはそう見えないだろうと思うのですが、案外肝が小さく小さい人間です。でももう少し、自分に自信を持って生きたいです。