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大門美奈
2019年12月28日 16:05
親類の葬儀に泊りがけで出席し、花束を3つ抱えて帰宅した。久しぶりのヒールのパンプスに花の重みと長距離の移動で疲労がずっしりと身体にのしかかる。当日は水切りだけ済ませ、よく晴れた翌朝、白菊を短めに切って黒牛の空きワンカップに詰め込んでみたら案外可憐な雰囲気にまとまった。リビングには置ききれずトイレのカウンターにもワンカップの花瓶をふたつおいてみたのだが、密閉された空間で菊の香りはなかなか強烈だ。
2019年12月21日 19:42
目黒に住んでいた頃のことだ。一人の夜はどこに行こうかいつもそわそわするが、結局家飲みになってしまうのが常。その日は帰宅前に眼科を受診したのだけれど、その後に寄った薬局の話。古いけれど清潔な昔ながらの薬局で、引退直前らしい薬剤師のじいさんは薬の説明をするのが嬉しいらしく、説明しながらどうでもいい情報を説明書の欄に書き込んでくる。たとえば「これはね、アレルギーに使われる薬だから、一年中使っている人