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禍話

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ツイキャス配信「禍話」を自分なりに整理しながらリライトしています。多少、創作入ってますが、悪しからずお願いします。楽しんでいただければ幸いです。
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2020年5月の記事一覧

[禍話リライト]人のいい佐藤君[禍話 第五夜]

大学を卒業してから、通勤の便のために故郷から都内に引っ越した。 父にも母にも、ものすごく…

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[禍話リライト]踏切の音[禍話 第五夜]

俺のバイト先のコンビニで、Aさんが無断欠勤してからもう一週間になる。 Aさんはそんなことを…

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[禍話リライト]雛人形[禍話 第五夜]

大分県、fが丘に引っ越してから、一か月たった。 お父さんとお母さんは、ずっと一軒家に住み…

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[禍話リライト]まだ出る[禍話 第五夜]

実話怪談を集めるの、もうやめようかな。 仕事も人間関係もうまくいかない。そんな日々が続い…

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[禍話リライト]ケン、ケン、……[禍話 第四夜]

親の転勤の関係で、関西から大分県に移り住むことになった。 小学校、中学校と仲良かった子た…

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[禍話リライト]裸足の友達[禍話 第四夜]

だらしのない友人に頼まれて、日直の仕事を代わりにこなしていたら、夜になってしまった。 今…

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[禍話リライト]わたあめ[禍話 第四夜]

俺はお盆の夏休みを利用して趣味の旅行に来ていた。 御年五十だが、妻も子供もいない気ままな独身生活なんて、金も時間も有り余っている。 最近では暇に任せて、適当な路線の適当な電車に乗って、適当な駅近くで一番に目に入った宿に泊まるのがマイブームだった。 独身貴族の優雅な遊びってやつだな。 漫然と電車に乗ってたら、腹も減ってきたし、日も暮れ始めていい時間になってきた。ここらでいっちょ降りてみよう。 降りると大分県のある駅だった。駅を出てすぐ山が目の前にあって、ずいぶんな田舎

[禍話リライト]誘う看護師[禍話 第四夜]

朝起きたら体がだるかった。 熱を測ってみると38度近い熱がある。 その日は学校に行く日だっ…

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[禍話リライト]ガラガラガラ…[禍話 第四夜]

ガラガラガラガラガラ… 音がうるさくて目を覚めると、病院のベッドに寝かされていた。 全く…

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[禍話リライト]タチバナさん[禍話 第四夜]

季節は春になり、私たちは高校二年生に進級した。 ウキウキしながら、新しいクラスの仲間と、…

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[禍話リライト]女の絵[禍話 第四夜]

高校で芸術系の授業が始まってからしばらく経った。 うちの高校では、音楽、美術、書道の中か…

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[禍話リライト]ノック合戦[禍話 第四夜]

古文の授業を受けていたら、急にトイレに行きたくなった。 授業終了までは50分弱はあり、我慢…

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[禍話リライト]ツレ風呂[禍話 第四夜]

ある時、俺が通っている高校で、俺の学友の家には「必ず二人以上で風呂に入る」という変な習慣…

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[禍話リライト]ザクザクのお祓い[禍話 第三夜]

私は辺り一面雪景色の中に一人ぽつんと立っていた。 ザクザク、と雪を踏みしだきながら歩くと、掘っ立て小屋が寄り集まった昔の村のような場所についた。 私は勝手知ったかのように村の中央に訪れる。 そこでは、白装束を着た全身ぐちゃぐちゃの女の人が、村人たちに農具で耕されるようにリンチされていた。 女の人は声一つ出さずに、ただただ耐えているようで、目を固くつむって、手足に力を入れていた。 その女は生きているのが不思議な状態だった。 女が来ている白装束は、すでにずたずたに切り