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仕事で成功するには何でも屋である必要があると思っていた

仕事ができる人はどんなイメージですか?
私のイメージは「なんでもそつなくこなしてしまう人」でした。

「どうせやるなら一番になりたい」

そう思っていた私は「なんでもできるスーパーマンになるぞ!」と意気込んでいたし、それが一番良い道と信じていました。

実はそれは大きな間違いでした。
それを知れたことがフィリピンのベンチャー企業に入って一番の学びです。

今回のnoteは特にキャリアを真剣に考えている人に良い気付きになると思います。

前提として自分はこんな人間です。
・上場企業の海外事業部からフィリピンのベンチャー企業へ転職
・目標とやる気だけは高い
・不器用なタイプ

フィリピンのベンチャー企業にたどり着くまでの道のりはこちら

憧れのなんでもできる人

仕事は人生がかかった大勝負なのでやるからには1番になりたいと思っています。

仕事をしていると「なんでもそつなくこなす人」がいますよね。
そんな人をみてはあんな人になりたい、と憧れていました。

学生時代にしていたバスケットボールでも同じです。ドリブル、シュート、ディフェンス、なんでもそつなくこなせる人に憧れました。

挫折

転職をして1年半後にマネージャーに昇格しました。
人生で初めてメンバーをマネージメントする立場です。

当時はリーダーの理想像として「なんでもできるリーダーになりたい」と思い、尽力していました。

結果、いろんな業務に手を出しいつの間にか自分の得意なこともできなくなりました。結果、1年半でマネージャー降格となりました。

何でも屋は必ずしも良いリーダーとは限らない

降格した際に代表から言われました。

「お前はなんでも屋になりたいと思っているけどそれが必ずしも良いリーダーの定義ではない。」

自分にはよくわかりませんでした。仕事ができるのであればなんでもできる人なはず。。自分は単にそれになれる力量がなかっただけ。

代表は続けてバスケットボールに例えて言いました。

「じゃあ背が低いプレイヤーがずっとリバウンドの練習してたらどう?逆に背の高いプレイヤーがリバウンドの練習をしないで3ポイントをいつも練習してたらどう?」

ハッとしました。
自分がなろうとしていたのは背が低いのにドリブル練習と同じくらいリバウンドの練習をしているようなものでした。

それであればドリブルやパスの練習に磨きをかけてリバウンドは得意な選手に任せる、チームとしても絶対その方が良い。

短所を伸ばすのは時間がかかるし、伸ばしたところで長所にはなりません。逆に長所はいくらでも伸ばすことができ、自分の武器になります。

私の場合は分かりやすくて、巻き込み力や営業力という点は長所ですが他のスキルはさほど高くありません。

私が目指すのは全くシュートを打たないNBAの元スーパースター"デニス・ロッドマン"のような存在。1つの事を極めるスペシャリスト。そう気づきました。

組織はスペシャリストの集まり

私は営業が得意だけど事務が苦手。逆に事務の人は営業は苦手だけど事務処理は得意。それぞれのスペシャリストで組織ができています。

これに気付けたのは社会人として5年以上経ったときです。

苦手なスキルは最低限のレベルで身につけ、あとは長所を伸ばすべし。
万人に合うものではないですが、自分の得意領域を知りそれを武器にすると唯一無二の人に近づけます。

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