見出し画像

【留学編】キャリアか留学か

2016年
わたしはカナダのバンクーバーへ留学した。

当時20代半ばだったわたしが、
キャリアを積むか退職して留学に行くかとても悩んだお話。

わたしは、美容部員として毎日がむしゃらに働いていた。
入社して3年経ったある日、社長直々に本社で働かないかと声をかけてもらった。
地方から本社勤務へ引き抜きの話があること自体が会社としては初めてらしく、すごく嬉しかった。

話を聞くと社長直属のポジションで、社長から電話があれば24時間対応しろ。
例えば夜中の3時に電話して、翌朝7時に出勤しろと言われれば従え。
みんな努力家だから定時で帰る人は居ない。
こういう話をいくつも聞かされて震え上がった。
ここのポジションの人が半年も持たずにみんな辞めていく理由がわかった気がした。
ただ、地方組としては本社勤務なんて滅多にない大チャンス。これをきっかけに上京して、キャリアを形成していくことが出来るとなるとかなり有難い話だ。

その頃、海外留学をしたいなと思っていたので、キャリアを含めて自分の人生について一度考える時が来たのかなと思い、『海外留学をしたいと思っていたので、考える時間が欲しい』と伝えたところ、人事から思いもよらない言葉が返ってきた。
『あなたに留学なんて絶対無理。あなたが留学なんて出来るわけない。』と、めちゃくちゃ否定された。唐突すぎて驚いたのと同時に、『この人はわたしの何を知ってるんだろう。わたしのこと何も知らないくせに』と思い、とても悔しかった。
その後、また別の本社の人から『本社勤務の件どうするの?』と聞かれたので、『留学したいので迷ってます』と答えたところ、『まだそんなこと言ってんの?駅前留学でもすれば?』と鼻で笑われた。

駅前留学もいいかもしれない。でも、そういう事じゃない。人のやりたいことを『そんなこと』って言えちゃうのか。
本社へ行ってもこんな風に人のことを見下した人達と仕事するのか。と思うと、『人として尊敬出来る人と仕事がしたい』と思っていたわたしは、本社へ行くという選択肢を消した。
何より、『留学なんか出来るわけない』と決めつけられたことが悔しくて絶対やってやる‼︎と燃えていた🔥

本社勤務はお断りして、留学の為退職したい旨を伝え、わたしの留学が決定した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?