いのちの水
水をこんなに求めるなんて。
バイクボトルには充分な水を入れていたのに。
自動販売機なんてない。
だけど、彼らは知っている。
どこに湧き水があるか。
湿った空気と、水の匂いと微かな音。
彼らは、それを見つけることができる。
だって生きているんだもの。
身体が欲しているものはわかる。
水道の蛇口が、こんなにも恋しいなんて。
狂ったように競って、水を浴びる。
頭から。
気持ちいい!!
生きかえる!!
水着なんていらない。
長時間自転車に乗り、汗まみれの全身に使い切った脚。
バイクジャージのまま清流に身体をまかせてしまう。
水の力
仲間の力
人と自然
ここまで連れてきてくれてありがとう
そしてこれからも
あなたを見つけ会いに行く
いのちを感じるために