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Week22:独身男性はこれくらいの話題を捻り出すのが精一杯

四連休である。連休も3を超えると、世間全体がなんとなく浮き足立っている感じを帯びてくる。もっというと、四連休に入る前日なんていうものは、出社した段階から会社全体がなんかふわふわしているし、なんなら得意先でさえヘラヘラしている。絶対今日返せるやろみたいなメールを返さない人さえいる。と思う。

まぁ細かいことはどうでもいいのだが、なんてったってこのコロナ禍だ。連休もできることが限られている。そして例の如く、noteに書くネタが枯渇している私である。

さて、どうしたものかというところで無理やり捻り出した最近の話題がこちら:
①文脈全然わからんけど、絶対にさっき「誰がリサラーソンや」ていうてたサラリーマンの話
②レジ袋のサイズ聞いてこられるの苦手な話
③合コンで好きな女性のタイプを聞かれて「スカーレット・ヨハンソン 」て答えた男の話

公正な投票の結果、今回は一旦②の話で今週をしのごうと思う。

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「レジ袋はご入用でしょうか?」

そう言うやりとりがレジでされるようになってまだ日が浅い。そんな柔らかな聞き方をしてくれるお店はまだよくて、こちらから何かしらの申し出をしなければ、袋なしが当然かのようにお会計を済まされそうになる時代である。おばちゃんよ、見てくれ。俺ぜったい手ぶらやん。牛乳と卵とキャベツと玉ねぎと食パンとヨーグルトをポケットに詰めてかえろかな、やあらへんのよ。ごめんて、俺が悪かった袋ください。そんなやりとりをいまだにする私である。わかっている、袋欲しい旨を申し出るのを忘れてたり、袋くださいカードをカゴに入れ忘れたりする私にも落ち度はある。わかっている。

それは差し置いてなお解せない点がある。袋の大きさ問題である。

運よく「袋ください」が言えたとして、また引っ掛かるのが「袋の大きさはどうされますか」の質問である。丁寧な店はレジに袋のサイズ見本をぶら下げていたりするものだが、たまにそれがないのにMサイズかLサイズか聞かれる時がある。いや、それは店員さんの方が、これくらいやったらこのサイズかな、みたいなのあるじゃないっすか。これ私Mサイズの袋もらって、入り切らなかったらどないすんのよ、と。かといって問答無用でlサイズの袋を貰えばいいかというと、Lサイズの1枚5円も積み重なればなかなかバカにならない出費だ。できれば的確にMサイズですむものはMサイズで済ましたい。そんなこちらの心理戦は知るよしもないかのように機械のような目で「で、どっちの袋にするんだい」と見つめるレジのおばちゃん。私の脳内ではライアーゲームのbgmが流れている。中田ヤスタカ作曲なエレクトリックでダンサブルなサウンドだ。いや、どこの描写丁寧にしとんねん。と言いたい気持ちも一旦グッとこらえる。

結局、「えむさ、いや、エルサイズで」と言う感じで、一瞬Mサイズと言いそうに見せかけて、フェイントをかけて店員の顔色を伺ってみる。「これMやったら入らへんてww」と内心ほくそ笑んでいる店員は口角にそれが現れる。私はそれを見落とさずにすかさず「いや、エルサイズで」と修正を効かせるのだ。一度だけ失敗して、レジ袋に収まらなくて、お刺身だけ右手に直で掴みながら歩いてスーパーから帰ったことがある。裸の刺身を握りながら外を歩かされる屈辱ったら、ない。以来私は袋のサイズを聞いてこられることに敏感で、反射神経を全開にしながらレジを通るのであった。

そんなこと言うてないで、そろそろエコバッグを買おうと思います。

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