相手を透かして見える世界。
↑は2012年のフランス映画祭。雅子が足繁く通っていた。雅子の大好きな、得意分野。一緒に観れた作品も何本かある。
2019年6月11日火曜日。
映画「モデル 雅子 を追う旅」公開45日前。
昨日は書けなかったので、今日もう1回書く。
ありがたいことに、昨日・今日と続けて、
メディアの方々に取材をして頂けました。
どなたにも優しく丁寧に対応して頂いて、心から感謝します。
これからも出来る限りご対応します。
映画「モデル 雅子 を追う旅」について、
雅子のこと、夫婦生活のこと、映画制作のこと、などなど、
様々な側面から、どんどんお話します。
メディアの方々、ぜひお声がけください。
……と、それだけで終わっちゃうのも何なので。
もうちょっと書く。
インタビューで夫婦のことをお話して、
今さらながらに振り返ってみると、
「よく一緒になれたもんだよなあ…」
と思うばかりなのだ。
こちらは直情で不器用。
あちらは怜悧でスマート。
こちらはハリウッド映画とアニメーション。
あちらはフランスを始めとする欧州アート映画。
こちらは動物大好き。
あちらは動物ニガテ。
こちらはニンニクやネギ大好き。
あちらはニンニクもネギもダメ。
なのに、一緒になれた。
互いの違うところにも、ジワジワと馴染めるようになった。
「シェルブールの雨傘」を一緒に観て、
得意げな雅子の前で、僕は感嘆しっぱなしだった。
「となりのトトロ」を一緒に観て、
傘ダンスする僕の前で、雅子は首をかしげていた。
間違いなく、
僕が雅子の領域に踏み込むことのほうが多くて、
そしてそれは発見に満ちていた。
うれしかったのは、
雅子と猫カフェに行けたこと。
LINEで猫のおもしろ写真をやり取りするようになった時期、
近所に猫カフェを見つけて、一緒に入った。
床に座った雅子に、
ロシアンブルーがすすすと寄っていった。
ビビりながら指先で、その額をちょいちょいと撫でていた。
まるで小さな子が初めて猫に会ったときのように。
相手の背中を透かして見える、
相手を構成する豊かな世界。
相手を支える経験や素晴らしい人々。
そこに対する、自然と生まれる興味とリスペクト。
僕から雅子には、それが見えた。
雅子から僕には、それがあったのだろうか?
↑京都で出会ったシマ猫さんと、ビビりつつ寄る雅子。
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