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【撮影記】(前編)厳冬期の北海道を5日間一人撮影旅してきました

こんにちは、Daishiです。
前回の記事から8ヶ月も空いてしまいましたね。
そういうところがあるんです、大目に見てください。

さて、今回も撮影記です。
先に言っておきますが、かなり長くなりましたので前編と後編に分けております。
まずは前編からです!

2/8〜2/12までの期間、2日間仕事の休みをもらい3連休と合わせて一人で北海道を回って大量に写真を撮影してきました😊
実際に撮った写真も交えながら、撮影の裏エピソード等を記していこうと思います。

ちなみにこの後の章でも書きますが、今回の目的は写真展に出展する写真を撮りためることだったため、お気に入り写真はここでは非公開のものも多くなるかもですが許してください🙇‍♂️

また、撮影地を出していない写真もありますが、公に公開はしたくない場所もあるため、気になる方はどこかで会った時にでも個別に聞いてください…!笑

経緯

まず今回の北海道旅を行くことにしたのかから話していきます。
それは、、、



北海道に行きたかったからです!


嘘です、すみません。(嘘でもないですが)

もう少し真面目に回答すると、写真展等で新規写真を発表する予定がずっとなかったので2023年は写真のモチベーションが正直少し低下していた期間でした。
スランプ期間ともいえるでしょう。

…とは言ってもまた写真展等いろいろとやりたい気持ちはあったので、北の大地に行ってすごいものが撮れたらまた何か企画をしたくなるんじゃないかと思ったので、5日間の少し長期間確保して勢いで年末頃に航空券をとりました!
ただ結局北海道行く直前ぐらいからいろいろ企画とか始めてしまったので、なんとしても本気で撮ってこようと決意した撮影旅になりました。(匂わせ)

※過去に企画した写真展の話はnote遡れば出てくるので、時間ある方は是非そちらも読んでみてください!

そして旅程の前に、撮影スポットのリストや天気がいい時と悪い時それぞれのアウトプットイメージを自分の中でテキストに書き出したりしながら整理したので、事前準備はばっちりです!

2月8日

高まる高揚感を胸に、飛行機へ乗り込み約2時間弱のフライトを経て旭川空港に昼頃到着しました!
早速レンタカーを借りて出発です。
健康的な生活を心がけようと思ってたのですが、開始30分で間違えてラーメンを食べてしまいました。

山岡家

お腹をパンパンまで満たしたところで最初の撮影地に向かいます。
初日はどこも天気が悪く、正直条件がいい日とは言えませんでした。
…だがしかし、天気が悪い日のプランも事前にばっちり練っていたおかげもあり、初日の目的地はすぐに決まりました🙆‍♂️

未公開写真に関わるので、撮影スポットの詳細や写真の公開はnoteやSNS上ではまだ伏せますが、、、(すみません)
旭川から3時間程車を走らせ向かっていると、撮影地付近の道路はホワイトアウトしそうなほどに猛吹雪で、道路はアイスバーンもところどころあったりといきなり試練を与えられたように感じました。
そして到着時は現地も予想通りの猛吹雪です。
なんだかんだで今季初の冬撮影になったため、身体が過酷な環境に順応するのに時間がかかりました😇

さて、カメラを出して撮影開始です。
当たり前ですが、電波も届かないような場所で猛吹雪の中カメラを出してる異常者は自分以外に誰もいませんでした。…てか、人すら誰も通らないレベルの場所だし、自分自身も初めて行く場所だったので恐怖すら感じました。

撮りたいイメージは、日没後周囲が暗くなっていくタイミングの霧に包まれた過酷な自然環境の世界観でしたので、日没まで構図を考えながら待機です。
夜の始まりの時間、吹雪や濃霧に襲われるというシチュエーションがダークな世界観をしっかりと生み出してくれ、自然のスケールをたっぷり感じられる写真が撮れたと思うので、プリントで観ていただくのが今から楽しみです!(出展作品に入るかはまだ未定ですが…)

そんなこんなで撮影も終わるとあたりは暗くなってきたため、車の中で翌朝の撮影地決めをします。
翌朝は道東方面が天気が快晴の予定だったので、身を削って道東エリアを一気に撮りまわろうという計画に決めました。

ちなみに今回の旅はオール車中泊だったので、天気を見て柔軟にプランを決めることができたり、いろいろな温泉や現地の美味しいものを楽しんだりもできました。

2月9日

風景写真家の朝は早いです。
日の出が6時40分ぐらいだった気がするのと、この日は夜明けのブルーアワーの時間から1ヶ所目で撮影をして日の出直後は別のスポットで撮影したいイメージがあったため、まだ薄暗い朝6時前には撮影を開始していました。
朝活1ヶ所目はお気に入りのスポットでもある屈斜路湖です。
日本一のカルデラ湖とも言われ、夏は雲海や濃霧を楽しむことができ、冬はフロストフラワー、諏訪湖で有名な御神渡り現象など様々な自然現象を楽しむことのできるロケーションとなります。

そこで撮れた1枚がこちら↓

「Ice Age」
屈斜路湖を覆う薄氷に気温の上下による圧力でヒビが入り氷がせり上がり、過酷だけど神秘的で美しい冬の自然を見ることができた
夜明け前の物音一つしない静かな空間で一人カメラを構えていると、氷河期の時代に迷い込んだかのような気持ちにもなる

その他にもいろいろと撮れましたが、またどこかでお披露目できればと思っております。

さて日の出の時間頃には次の目的地(近所)へ移動して、賭けではあったのですが、霧氷とダイヤモンドダストを狙いに行きました。
屈斜路湖の付近には釧路川が流れており、冷え込んだ朝には釧路川沿いで霧氷が付きやすく、湿度もあるためダイヤモンドダストにも期待しておりました。
目的地に向かって車を走らせていると、釧路川付近にて車から特大サンピラーを発見したため、撮影できそうな場所を探して急いでカメラを出して撮影します。
その時に撮れた写真がこちら↓

「煌めきの舞」
空気中の水分が氷結してできる氷晶がダイヤモンドのようにキラキラと舞い、黄金のサンピラーによるスポットライトも現れ、幻想的な光景を目にすることができた

背景をぼかして撮影しましたが、背景をぼかさずにサンピラーを撮ったものはこちら。

本当は背景も霧氷でキラキラ輝いているシチュエーションを狙っていたのですが、そこまでの完璧な状態にはなりませんでした。
でも十分な撮れ高ですし、何より肉眼で見ることができて本当に綺麗過ぎて感動でした。。

そしてこの後は別の狙いがあり摩周湖へ行くものの、撮りたいイメージのものは撮れなかったです。雄大な風景を前に圧倒され記念写真だけは撮影。

朝はまだまだ終わらず、次はまた近くにあるアトサヌプリ、別名「硫黄山」へ!
硫黄の香りがする噴煙が様々な噴気孔から立ち上がり、自然に対する畏敬の念をも感じるスケールの大きなスポットです。
iPhone写真ですがこんな感じの場所です。

噴気孔のすぐ側まで行くこともできて観光地としても楽しめる場所です。
観光客とかもちょくちょく来てました!

そんなスポットではありますが、撮影もしっかりとしてきました。
お気に入り写真も結構撮れ、プリントで見てほしい写真もあるため未公開にしているものもいくつかありますが、出せるものを何枚か紹介していきます!

まずはこちら↓

「煙霧」
ゴウゴウと噴き上がる噴煙が辺り一帯を霧のように覆い尽くし、ダイナミックな自然のパワーを感じた

次はこちら↓

「漂う霊魂」
魂が抜けて漂っていくような抽象的なイメージを
持って撮影。
噴煙に覆われた山頂付近を撮影しており、光の回折現象による彩雲の発生と同じ仕組みで、天を舞う噴煙に光が入ると虹色に輝いていた

1時間以上構図を変えたりいい光が入るまでひたすら粘って撮影しましたが、他にも自分のイメージを超える写真も撮れたので、想像以上に満足の行く撮れ高を確保できました。
寄り道程度に寄っただけだったのは内緒です…

次は流氷を見るため知床方面へ移動。
2024年の流氷は当たり年で水平線まで覆い尽くされた流氷の海原を拝むことができました。
スマホで撮影したものですが、プユニ岬付近から俯瞰で眺めた様子です。

このあと天気が崩れる予定だったため、夕方までは長居せずに早めの撤退です。
知床付近でもいくつか撮れたので紹介します。
まずは流氷の写真。

「漂流の記憶」
オホーツク海を流れてきた大量の流氷。
一つ一つにどのようなエピソードがあるのだろうか…そういった視点で見るのも面白い。

次は知床方面にある氷瀑写真。

「Dragon Fang」
未完成の氷瀑。
自然の力で生み出された鋭い氷の造形は、ドラゴンが牙を向けているかのように見えた。

知床エリアでの撮影も終わり、翌朝は帯広方面で朝活するため大移動が必要なので、これにて密度の濃い2日目の幕を閉じます。



思ったより長くなりそうなので、3日目以降のエピソードは後編で書いていきます!
また1週間以内に更新できるように頑張ります🙆‍♂️

まずはここまで読んでいただきありがとうございました!!

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